悩む 認知症おとーさん日記
日記が滞っているけれど、ちょっと時計を先に回して7月6日(火)いま現在のお話。
介護がはじまったのが、2017年のお正月から。それから介護認定が降りてデイサービスの通所が始まったのが3月末だったように思う。そのときに妹Rちゃんの助言で将来を見越して、グループホームを見学しておとーさんも彼女もここならばというところに予約を入れていた。(Rちゃんは義母さんの介護経験があり、グループホームを何軒も見学に行っていた。)
きのうそのグループホームから、
「空きが出ますが、入所の意志はありますか?」
と連絡があった。突然のことで
「いますぐには…」
と言ってお断りしたのだけれど、気になってもう一度確認をした方がいいなと思っていたらケアマネさんから電話をもらった。グループホームの方も急なことだったから混乱しているのでは?と思ってケアマネさんに連絡を入れてくれたらしい。
「急なことだとは思うのですが、これを逃すとたぶんご希望のグループホームには入ることはできないと思います。もしお断りなる場合のリスクは、認知症が進んだり、この間のような圧迫骨折があったりした場合、どこの施設も順番待ちになっているので、当面の間料金が高いサ高住などに入るか、もしくは老健に入るか…それもたぶん順番待ちになるのではないかと思います。そうした場合のことも念頭において、今回のお話を考えた方がいいのではないでしょうか。」
と助言をしてくれた。
ごもっともだ。妹Rちゃんに連絡を入れる。とにかくひとりでおとーさんに話す勇気がない。「イヤだ。」と言われるのは自明の利なのだから。
それに…、わたし自身がまだおとーさんとの時間を過ごしたいのだ。遠距離介護がはじまってからまる4年がすぎ、1年の1/4をおとーさんと過ごす中でわたしがおとーさんから癒してもらっていることがたくさんあった。まだまだ、おとーさんと一緒にいたいと強く思うのだ。もちろんグループホームに入ったって、一緒に過ごす時間は取れるはずなのに…今の生活が変わってしまうことに、わたしがついていけない。いつか来るその時を一番恐れているのは、わたし自身なのかもしれない。そういう自分の気持ちに気がついてしまったから、なおのことうまく話せる自信がない。
たまたま休みだったRちゃんが実家に来てくれて、3人で話したけれど、やはりおとーさんの答えはNo。おとーさん自身とても悩んでいるけれど、家にいたいという気持ちが強いのだ。結局後少し悩んでから結論を出そうということになった。
退院後デイサービスがお休みのままで1ヶ月半ひとりで過ごしていたおとーさんは、気分の落ち込みが激しく、少し痩せていた。これからのことを考えると、環境のいいグループホームで暮らす方がいいのではないかと思う。思うのだけれど…