弟がやって来た 認知症おとーさん日記 Jun.17 2021
8時半前に電話をした。朝ごはんはすっかり食べ終わって、掃除機をかけ終わったところなのだそう。
「天気がいいから散歩に行こうと思ってるんだ。」
と、けさも朝は調子が良さそう。お薬はまだ飲んでないというので取り出してもらい、飲むように伝える。
昼すぎに
「これから散歩がてらスーパーまで買い物に行こうと思っているんだ。」
と、おとーさんから電話があった。スーパーまではだいぶ距離がある。昔はスイスイ歩いて行っていたけれど、最近は特に退院してからは腰が痛んでそんなに長く歩けないはず。バスに乗って行くように言ったのだけれど… まあたぶん歩いている途中でやめるとは思うので、あまり強く言わずにコルセットをつけるように伝えた。ところが、
「コルセットがないんだ。デイサービスに忘れてきたのかな。」
と言うではないか。いやいや退院してからデイサービスは行っておりませんよ、おとーさん。家のどこかにはあるはずなんだけれど、こればっかりは遠見ができないわたしにはわからない。よく探すように言ったけど、どうかなぁ?
その後どうなったか気になって、3時すぎに電話をしてみた。買い物は結局コンビニで済ませたらしく、これからビールを飲もうと思っているらしい。早いなー まあ、そこはいいか。とりあえず元気にしているようで、ひと安心。
夜おとーさんから弟Tが来ていると電話がかかってきた。久しぶりのことでうれしかったんだろうな。腰の痛いおとーさんに腰痛クッションを持ってきてくれたようで、今夜は一泊して行くらしい。いつも彼のことを心配しているから、おとーさんもちょっと安心したと思う。おとぼけさんになっても、この心配は絶えないんだよね。