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入院5〜7日目 認知症おとーさん日記 Mar.30〜Apr.1 2021

毎日電話をしているものの、なかなか通じず。一度おとーさんから電話がかかってきて、

「文恵、電話をくれただろ?おとーさん、ボケちゃって電話の使い方がわからなくなって、通りかかったデイサービスの職員さんにかけてもらったんだ。」

という。あちゃー、そうか。環境が変わったせいもあるだろうし、動いてないからってこともあるのかなぁ。それにしても、やはり病院にいるという感覚はないみたいだ。入院しているのはお年寄りばかりだし、そう思ってしまう環境なのは否めないもんなぁ。

1日の朝も電話をしたけれど、繋がらず。めげずにまたかけると、今度は出た!うれしい〜 しかし「脂汗が出るくらい、痛いんだ…」という話の途中で保留音。どうやら間違ってボタンを押してしまったらしい。しばらく経ってもそのままなので、やむなく電話を切った。

その後、叔母から電話があり、今おとーさんから電話がかかってきたのだけれど、すっかり気力がなくなっていて心配だと言う。

「家に帰りたい。」

「マンションを売ってしまったんじゃないだろうか…」

などと言っていたらしい。いろいろな話の状況を組み合わせると、おとーさん「施設に入ってしまってもう家に帰れない、どうしよう。」と思っているらしいことがわかった。施設に入ったのは子供たちの意向もあるだろうからと思って、私たちには電話をせずに叔母を頼ってしまったのだろう。そりゃあもう、不安でいっぱいなはずだ。かわいそうに。

主治医の先生に状況を伝えたところ、先生や看護婦さんからも「家に帰るために治療とリハビリをここでしている。」と声がけしてくれるとのこと。ありがたい。私は、父に葉書を送ることにした。繰り返し読むことができるから、少し安心するかもしれない。とにかく「家に帰る」と言う目標のもと気力が回復しますように!

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