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好きなワインバーin東京の話と、オーストラリアで消費されているワインの話

先日、友人と飲みに行った時の話。
行きつけのアイリッシュ・ウイスキー・バーに。
普段そこではウイスキーを飲むのですが、
その日は、赤ワインのグラスをオーダーしました。

ウイスキー・バーなので、
ワインを飲んでいる人はそれほど多くなく、
選択肢も以下の3品種でした。
・Cabernet Sauvignon
・Shiraz
・Merlot

重すぎない、ゆったりした赤が飲みたい気分で、
Merlotをチョイス。
「開けてちょっと経ってるから、
 先にチェックしてもらっていい?」
と言われて、テイスティングをしたのですが、
酸化が進んでいる印象でした。

まあいいか、と思い、大丈夫と答えたものの、
他のお客様に自信を持って
サーブしていい状態ではないと思われたので、
「私はこれで満足だけど酸化してると思う」
と、正直に付け加えました。


そんな出来事から、友人ともワインの話をして、
久しぶりにワインの話を書きたくなりました。


今日は、
①東京でよく行っていたお店
②オーストラリアに来てから感じる、
 ワインの扱われ方の日本との違い
この2つを書いてみたいと思います。


①東京でよく行っていたお店


旅の連れ@中野

元後輩が一時期働いていて、
顔を出したのがきっかけで行くように。
中野に引っ越したいと思うほど大好きに。

世界各地から幅広く選ばれていますが、
オーストラリアワインの取り扱いは
他店よりも多い印象です。

店主のセナさんの人柄の良さのおかげか、
お客さんもみな品があり温かいお店です。

お酒って、シチュエーションによって
感じる味わいが変わるように思うのですが、
ここで飲むワインは本当に美味しい。
穏やかな気持ちで、肩肘張らずに、
みんなニコニコしていて…

ワイン興味あるけど、敷居が高い、
詳しくないけど、楽しく飲みたい、
そう感じる人にもぜひ行ってもらいたい、
(もちろん通にも行ってもらいたい)
ワインを好きになっていくお店です。

入口だけ何故か民家みたいなのですが、
一足踏み入れれば本当にあたたかなので、
ご興味ある方、ぜひ行ってみてください。


クヨール@渋谷

仲良くしていただいていた、
前職の大先輩のお気に入りのお店。

店主の大石さんは頭の切れる、面白い人。
たまにオカマみたいな喋り方してるけど、
オカマじゃないです。たぶん。

「何飲みた〜い?」
と聞いてくれるので、最初の泡を飲みつつ、
今日のリクエストを言ったり、
もう何でもお任せで〜って言ったり、
たまにブラインドさせてもらったり。

ワインをずーっと嗅いでると、店主に、
「鼻から飲むんか!」とツッコまれます。

大抵、ワインの輸入会社をしている知人や、
ソムリエの先輩など、ワイン業界の人と行くも、
みんなうんちく忘れて楽しく飲んじゃう。
店主も、「私もワイン詳しくないし〜」と
すっとぼけたことをいつも言ってきます。
気軽に飲んで欲しいってことだと受け止めてます。

大学時代の友人たち(美女)を連れていくと、
みんな面白いくらいにハマっていくお店。
居心地もいいし、コミュニケーションが上手。

そしてお料理の美味しいこと…
いつか食べた、ラムの山椒ソース忘れない。


あつあつ リ・カーリカ@学芸大学

かつて職場の最寄りが学芸大学だった頃、
上司の内山さんと何度も飲みに行ったお店。

若い頃にアメリカに4年住んでいた内山さんは、
ぶっ飛んだところがあって面白い。
今思えば、内山さんから受けた影響は大きい。

ソムリエ資格取得を勧めてきたのも、
人生一度は、と海外生活を勧めてきたのも、
内山さんが最初だった気がします。
まさか!無理だよ〜、と思っていたのに、
どれも結局お勧め通りになりました。
そんな会話を何度もした、思い出の場所。

仕事終わりの一杯が似合う、
こぢんまりとしたお店。

ナチュラルワインとイタリアン。
どれも、うんま〜!と唸るレベルなのに、
カジュアルで飾らないテイストのお店で、
リラックスして楽しむことができます。

カウンター&オープンキッチンなので、
作っているところが見えるのも、
ライブ感があって食欲をそそります。

内山さんは図々しい人だったので、
お店が混んでいたり、もうすぐ閉店って時も、
上手におねだりして一杯いただいていました。

ちなみにリカーリカ系列のお店は
学芸大学を中心に何店舗かあり、
どれも本当に大好きで、箱推しです。


②オーストラリアに来てから感じる、
 ワインの扱われ方の日本との違い

真面目なタイトルになったのですが、
ぼんやり面白いなと思っている話です。

オーストラリアは、ワイン生産量世界6位と、
かなりの生産量を誇る国です。
消費量(/人)も多く、日本の10倍近くです。

日本は国内でワインを作ってもいるけれど、
輸入ワインも多い。
レストランによって取り扱いは違うけれど、
世界各地のいろいろな品種に出会えます。

オーストラリアに来て、当たり前のことながら、
酒販店、レストラン、どこに行っても、
オーストラリアワインの割合の高さに驚く。
国内生産量が多く、消費も盛んだと、
こんな感じになるんだなあ。

フランス、イタリアは割合低めながらも
たのしむことができますが、
アメリカ、スペイン、チリのワインの
お目にかかれなさをたまに寂しく思います。


日本でグラスワインを頼むとき、
選択肢が多すぎるからか、
「ボディ」で聞かれることが多い気がします。
重め?軽め?どの辺が好き?みたいに。

一方、産地がオーストラリアに限られると、
ワインを選ぶときに、
必然的に品種ベースになりがちです。

今働いているレストランにも、
メジャーな品種のワインが1種類ずつあり、
お手頃な価格で提供しています。

ここでの会話内容としては、例えば、
「白ワインのグラス、一つ」
「シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、
 ピノグリ、モスカート?」
「ソーヴィニヨン」
みたいな感じなのですが、
みなさん頼む品種は大体決まっていそうで、
好きな「品種」の認識は高い印象です。

自分が好きなワインをみんな知ってるって、
素敵だなあ〜。

ワインを日常的に楽しむこの国の、
いろんな楽しみ方をもっと知りたいなあ。
そしてオーストラリアのワイン、
もっといっぱい飲んでいくぞ〜。

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