子ども乗せ自転車のチャイルドシートを外した日
子ども乗せ自転車を初めて購入したのは、ちょうど10年ほど前、息子が1才になる少し前だった。
毎週のように息子を連れて遊びに行っていた親子広場で、息子とほぼ同じ時期に生まれた男の子とお母さんが、ピカピカの子ども乗せ自転車で初めて現れた日。
親子を乗せた自転車が、キラキラ✨と輝いてみえた。
「もう、息子も自転車に乗せられるんだ!」と認識。
その場で、「どの自転車屋さんで購入したの?」、「予算はどのくらい?」、等を尋ね。
その日の午後、自転車屋さんへ、息子をベビーカーに乗せて、直行。
電動にするかどうか、2人目(が生まれる)の可能性はなど、小1時間、自転車屋さんと相談したあと、その日のうちに、3人乗り自転車を購入したのだった。
自転車を購入したおかげで、日々の行動範囲はぐんと広くなったし、
外遊びをして昼食をとった後に、自転車の前かごに息子を乗せると、家に帰るまでにお昼寝をし始めて、寝かしつけがラクだったり。
大いに役立ってくれたのだった。
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息子が年長になり、6才を過ぎた頃。
後ろに息子、前に2歳半の娘を乗せ、いつものように幼稚園へ出発しようとした朝。
少し斜めに傾いてしまった自転車を、自分一人の力で戻すことができず。
自転車はゆっくりと横に倒れていくことに。ベルトをしていなかった息子は、「どたり」と落ちてしまった(ゆっくりだったので、ケガはなかったけれど・・・ベルトはマストですね)。
自転車が傾いたときに、自力で戻せないことが分かった日。
その日が、3人で自転車に乗る、最後の日となったーーー。
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その後、息子が小学生になると同時に、3才差の娘は幼稚園に入園。
日々、二往復の幼稚園への送り迎えは、雨の日以外、自転車であった。
ーーー娘を自転車の後ろに、何度乗せ降ろし、したのだろう?
「乗せる・降ろす」を一回とすると、一日最低二回。
一週間で、平日だけで、10回。
一か月で、40回。
一年で、480回!
幼稚園の三年間に限って、平日だけでも・・・1440回!?
息子を後ろに、娘を自転車の前に乗せていた期間も二年あるので、それも合わせると・・・
娘を自転車に乗せ降ろしした回数は、ざっくり、
五年間で・・・2400回!! ーーー数えてみて、自分でもびっくり(笑)
チャイルドシートが、ぼろぼろになるわけだ・・・笑
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我が家の初代の子ども乗せ自転車は、電動をつけていなかったこと、前かごは子ども乗せである必要がなくなったこと等から、
娘が年中になった3年前に、後ろにチャイルドシートを取り付けられる、電動自転車に、買替をした。
2年前、年長の頃に娘は自転車に乗る練習を始めて、一人で、幼児用自転車に乗ることができるようになった。
そして去年、娘は小学生となり。自転車に乗せて送り迎えをすることは、ほとんどなくなり。
今年の2月、7才になり、22インチの子ども用自転車を乗りこなせるようになった。
こうして、私の自転車の後ろに取り付けていた、チャイルドシートに乗ることは、なくなった。
元々、チャイルドシートが必要なくなったら、ふつうのカゴに付け替えてもらう予定で、カゴもすぐに出せるところに、とってあった。
あとは、カゴを載せて、近所の自転車屋さんに、行くだけ。
その行くだけ、になかなか、ふんぎりがつかなった。
子どもが乗っていないときは、段差でガタガタ!と大きな音が出る。
購入後10年になるシートは、明らかにボロボロだ。
いざ娘を乗せると、重くってなかなか止められない。
ーーーそれでも、ふんぎりが、つかなかった。
息子、娘を乗せて、毎日毎日、一緒に自転車で走った日々の思い出を、手放すようでーーー。
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3日前。
晴れた日の朝、意を決して、自転車屋さんへ。
ボロボロになったチャイルドシートは回収してくれて、
自転車の後ろには、荷物を置くことのできるカゴを、取り付けてもらった。
帰り道、自転車は軽くなった。
段差で、ガタガタ!とも、いわなくなった。
身軽だ。
ーーーその「軽さ」が、やっぱり、さみしいのだった。
カーペンターズの歌声が、沁みる。
#1日6000歩 昨日4/17の歩数 6,649歩(+649歩)✨