安野光雅さんを悼む@1日6,000歩#163日目
安野光雅さんを悼む
今朝。新聞朝刊を開き、安野光雅さんの訃報に接する。
昨年12月24日に、肝硬変のため94歳で亡くなられたとのこと。
お元気で、現役で活躍されているイメージしかなかったので、にわかに信じられなかった。
安野光雅さんの「ふしぎなえ」などの絵本は、子どもの頃に、手にとっていたように思う。
安野さんの存在をより近くに感じるようになったきっかけは、9年程前に、末盛千枝子さんという方の本を盛岡・光原社で手にとってから。
末盛千枝子さんは、彫刻家・船越保武さんと、道子さんの間に長女として生まれ、幼少期は盛岡で過ごされている。出版界、特に絵本の世界で活躍されてきた方。
名付け親は、高村光太郎。船越保武さんが、「娘が生まれたので名前を付けていただけないか。」とお願いをしにいったら、亡くなった奥様と同じ「ちえこ」という名を授けられたのだそう。
私の父方の祖母が、時期など詳細は不明だけれども、船越ご夫妻と親交があったと、母から教えてもらった。その祖母が2003年に亡くなった際、形見として分けてくれたのは、桐の箱に収められた、船越保武さん作のペンダントだった。
末盛さんは、「祖母の友人の娘さん」ということになる。末盛さんの本を盛岡の光原社で見つけたとき、一方的に、親近感を持ったのである。
安野光雅さんは、末盛さんの著書「人生に大切なことはすべて絵本から教わった」に、対談形式で出ておられて、「即興詩人」というアンデルセン作、同郷の森鴎外が訳されたという本について、熱く語っておられる。
あまりに熱く語られているので、早速、即興詩人を買い求めて開いてみたものの。鴎外訳の文語体が頭に入ってこない(以前通読した、与謝野晶子訳の源氏物語よりも入ってこない)。
「あいうえおみせ」という安野さんの絵本も、同時期に、求めてみた。
これが、なんとも素敵な絵本であった。
ページを開くと、
あいうえお・・・の順と、
いろはにほへと・・・の順と、
上下段それぞれに、「あめや」「いしゃ」とお店がどんどん出てくる。そのお店の絵が、色づかいが、描写が、なつかしさとモダンさが組み合わされて、とても素敵なのだ。
「人生に大切なことはすべて絵本から教わった2⃣」
という2013年出版の本にも、安野さんは松浦弥太郎さんとともに、登壇された記録が収められている。
こういった本を通して、安野さんは現役でご活躍されているのだな、というイメージを持っていた。
たくさんのすばらしい絵と文章を生み出された安野さん。
安らかな眠りにつかれますよう、こころよりお祈りいたします。
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21/1/16 7,811歩/6,000歩達成(+1,811歩)
1.午前:小川方面へウォギング。往復59分。
2.夕方:近所をお散歩。16分。
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20/7/28から、人生の満足度を高めるために、1日6,000歩以上歩く(走る)ことにした。
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