「海のはじまり」最終話 娘の遺影と子育て
昨日で最終回を迎えた「海のはじまり」。
もちろん全話観た。
賛否両論、もやもや、胸痛いっぱいの作品だったけれど、最終回も泣けたし、納得のいく着地を見届けられた。
いろいろな角度から考え、感じ、いろいろな気持ちになったけれど、わたしの中で特筆しておきたい感想は、以下の2点だった。
・親に子どもの遺影を選ばせてはいけない
・子育ては家族だけではなく、まわりを巻き込んでするもの
ドラマの主役である夏くんや水季、弥生さんの立場から観るのは、なんだかしっくりこなくて。
年齢的にも、自分の環境的にも。
いちばん共感したのは、大竹しのぶさんの朱音さんだった。
それも最後まで。
いつも一言、ちくっと余計なことを言うし、海ちゃんを育てるように仕向けたと思えば、いなくなって淋しいと訴えたり。
あんなにお世話になった津野くんに「家族じゃないから入ってくるな」的なことを言ったりするし。
でもそれが、ものすごく人間味があり、自分に近い気がした。
あれは年代特有なのかな?
ものすごく感情的になりやすいところとか、本当にわたしみたい。
夏くんにもちくりと、意地悪を言ってしまいそう。
娘が嫌がるとわかっていても。
とにかく「親に自分の遺影を選ばせないように生きる」ことは、わたしも常々思っていたことだったので、それが強く心に残った。
それから、子育て経験者目線でいうと、自分や家族のみで子育てしようとしてはいけないと、ずっと思っていたので、最終回に、いろいろな大人を巻き込めてほっとしたよ。
「偽家族」(ドラマ「西園寺さんは家事をしない」より)って、本当に大事なんだから。
わたし自身は、母が専業主婦だったので、家族以外の大人と関わらずに育ってしまい、大人になって苦労した気がする。
家族以外のいろいろな大人と接することは、さまざまな考え方に触れる経験になるし、家族以外の人にも自分はこんなにも大切にしてもらえると感じることは、自己肯定感にもつながると思う。
なので、家族以外の大人をたくさん巻き込んで子育てはするべきだし、その経験が、子どもの成長に役立つと信じている。
わが家(夫婦共働き、娘二人)はそうしないと、成り立たなかったので、周りに頼ったし、今後、そういうことで困っている人がいたら、助けたいと心から思う。
それが、娘達の成長にどこまで影響はしたかはわからないけれど。
娘達には、人に頼ることを悪いと感じすぎない大人になってほしい。
わたしが今、若干そこで苦労しているので。
「人に頼るのは弱いから」とか「負け」とか考えてしまうところがあるので。
うーん、自分の考え方の癖、内省できたな。
よかった!
夏くんも周りのみなさんも、自然な笑顔が出てきて本当によかった!
うーん、津野くんのこと、本当はもっと書きたかったので、それはまた今度!