#平林勇監督 #SHELLand JOINT noteオンライン試写会
2020年3月24日18時スタート
noteオンライン試写会
SHELL and JOINT
性と生と死をテーマにしたこの映画は正直言って最初から刺激の強いシーンが多い。
裸、虫、その他にも…
誰にでも単純におすすめできる映画ではない。それでもより多くの方に観てほしいと思った理由をここに書き残そうと思います。
平林勇監督
「『Shell(殻)』と『Joint(節足)』がこの作品のモチーフ
カプセルホテルもカプセルのつながりがSHELLとJOINT
台本は未完成で、撮影中にこんな場面が増えていくと追加されていくパターンだったそうです。
画面を観てストーリーを追うのが好きな方には受け入れられないかもしれない、それでも実験映画のように、見る人一人一人に感じるものが異なる映画、たくさんの方に観てほしい、そして受け取ったものを聞きたいと思います。
〜映画レビューとして〜
害とはいったいなんなのか。
筒井真理子さん演じる坂本さんの「気づいたら強制的に生きていた」
害虫たちの「俺たちは死んだら喜ばれる存在なんだから、命より言葉の方が大事なんだ」
「夢は脳の中の化学反応、あいつの夢が俺らの脳に残ってる」
劇中の言葉が重くのしかかる。
裸の姿を見ても、胸の形ひとつ取ったとしても同じものはなく、同じ人間はいないと痛感する。
サウナでの会話シーンは、ただ不思議な会話が続いているようだけれど何か物悲しい。ぽつりとつぶやく言葉に痛いほどの本音が込められている。
生きるって、死ぬって、生きているって、想いを誰かに聞いてもらいたいということなのか。
自然の中でぼそりと発せられる言葉に感じる無常。
生きている時に抱いていた夢は、死んだらその夢はどうなるの?消えてなくなってしまうの?それともその想いを次につないでいく人がいるの?
思いがつながれた時点でその人は心に生き続けるのか、魂として一緒に添い遂げられるのか。
✳︎✳︎✳︎
観ている時の視覚的インパクトによる困惑よりも、観終わってから、心からあふれだす言葉の多さに自分でも驚きを隠しきれません。
この映画から得たもの、私の中の違う場所へのアプローチがこれだけ大きかったとは。
あの虫が美しく、新たなものを生み出すための存在だと感じたのはこの映画を観たからでしかない。映画を通した原体験だと言えます。
1日経った今、そんなことを考えています。
3.27劇場公開
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