お風呂を楽しむには健康な体が必要だと気づいた日【いい湯だな】
そっとかけ湯をしてからバスタブに足を入れ、肩までお湯につかる。
ふうーっと声にならない声が出て、一日の疲れがお湯に溶け出す。
毎日、当たり前のように過ごしてきたお風呂の時間がここ1か月の騒動で少し変わってしまった。
まずお風呂に入るのに、足をそのままバスタブに入れられない。以前は足を延ばし、お湯の中でしゃがんでふうーっと一息付けるところまでが一連の流れだったのに、まず痛みの出ない部分までそっと足を入れ、着地。どこかにつかまりながらもう片方の足を入れる。座るときにはバスタブのふちにつかまり、痛みに耐えながらじんわりとしゃがむ。足の曲げ伸ばしで激痛が走るためどの角度がいいのか塩梅を確認しながらおそるおそる体制を整える。
サポーターと包帯で固定している足は夜になるとすっかり浮腫んで象のようになっているため、足首を曲げて30回ほど上げ下げをし浮腫みを取るストレッチをおこなう。
なんだかいい湯だなって感じている余裕がなく、日課としてこなしているだけなのがさびしい。
しっかりあたたまったところで、またバスタブのふちに手を置きゆっくりと立ち上がり、今度はバスタブのへりに腰かけて、また片足ずつ外に出る。
これだけのことでずいぶんと時間がかかってしまう。ただお風呂に入って「ああー、いい湯だな、気持ちいいな」とリラックスできていた日が嘘のように遠く感じられる。
最近では夜の入浴は時間がかかって家族の迷惑になるので、朝家族が出かけた後にお湯を張ってゆっくりと時間を気にせず入るようにしている。
お風呂一つ入るにしても、けがや体調不良でこれだけ心持ちが変わってしまう。
この先もお風呂や温泉でリラックスするためには、体力も体の動きも万全に整えておく必要がある。全身を伸ばし、ゆったりくつろぎならが自由に入る喜びを奪われてしまう前に気づけて良かったと思ったのでした。
書くンジャーズ日曜日担当のふむふむでした。