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山亭ミアキス

古内一絵さんの、「山亭ミアキス」。
ミステリーの中にいるような。霧のなかにいるような。
不思議な感覚で、ものすごいスピードで読み切りました。
いつもバスの中で読むのですが、我ながらすごい集中力でした。

悩みを抱える人のみが訪れさせられるのが山亭ミアキス。
自分から訪れるのではなくて、呼ばれる。
ミステリーのようで、読んでいてちょっと怖かったな(笑)

古内一絵さんの本もよく読むけど、不思議さをまとわせていて、すごく新鮮だった。
それに、私は神話が好きなので、神話が多く語られていたところも興味深かった。

高く飛ぶことばかり考えてずっと背伸びをしていたけれど、本当に飛ぶためには、一旦、地に足をつけなければならなかったのだ。
私に地は、ここだ。

このフレーズがとても好きだった。

この話の女性は、ずっと広報の仕事をしていたが、結婚を機に退社。そして留学。でも、帰国後仕事がうまくいかないというような状況。
結果、この女性は地元で海外の人が来るようなお料理教室や、地元の人向けのヨガ教室を開催するようになった。
地元では活かせないと思っていた語学や料理・ヨガが活かせるようになっていた。

それがとても印象的で。
いつなにが活きるか分からないなって。
私も、英語やスペイン語を勉強しようと思ったけど、AIがある時代だから、他のことを勉強したほうがいいかなって思っていた。

友達のRちゃんに、
「でも、機械が仲介するのとそうじゃないのでは違いがあると思う」
とも言われていた。

だから、自分が勉強したいと思ったものを学び続けばいいんだと思う。
だって、いつそのスキルが発揮されるかわからないから。
この本でこの女性から私はそれを学んだ気がする。

そして、私は漢方薬膳検定と英語を勉強することにしました。

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