「面白そう!」のその先で【#noteでよかったこと】
以前、「新卒者採用の募集をしたら、30万人応募がきた」と、某企業の人が言っていたという話をnoteに書いた。
就職活動、苦痛だったな…。
あのnoteは、ある企画に向けて書いたけど、本当はハタチの頃の自分に向けて書いたようにも思う。
私が就活していた当時、世間は超氷河期と言われるほど、就職が困難な時代だった。
それに輪をかけて、私は就活に苦戦していた。
勤労意欲はある。
親はうるさいし、お金だって必要だもの。
ただ私は、引っ込み思案だったのだ。
ずっと、普通のおつとめは出来ないだろうなぁなんて思っていた。
学生時代は、おとなしい地味女にも教室に居場所はある。でもいざ就活をはじめると、これまで求められることのなかった、自分をアピールすることを要求されて、思いっきり当惑した。
何からやったらいいのか、さっぱりわからない。
…好きなこと?
読書と昼寝ですけど、何か?
まぁ、そんなもので雇ってくれる会社などあるはずもなく…。
慣れないヒールのある靴を履いて、似合わないリクルートスーツを着て奮闘したが、結果は散々だった。
読書好きが高じて志望した書店からも、私なりに手応えがあったのに、あっさりお祈りレターが届いてしまい、私はすっかりやる気をなくしてしまった。
その後いろいろあって、学校が必死になって私の就職に尽力をしてくれたおかげで、卒業式前日に私の行く先は決まった。
ホントもう、ギリギリ。
まったく興味のなかった金融業界。
履歴書の志望動機は、それらしいことを書いてスペースを埋めたけど、何を書いたのか、今となっては全く覚えていない。
華やかでもない、みんなが知ってる有名企業でもない。某大手家電メーカー系企業というだけで、この会社に入社したくて入ったなんて人は、ひとりもいなかった(と思う)。
それでも入社したら、人間関係には恵まれたし、みんなやりがいを持ってイキイキ働いていた。
自分の事情や会社の都合もあって、私は入社8年で辞めてしまったけれど、何もなかったら今もあの会社に勤務していただろう。
確かに、ツラいことも悔しいこともたくさん経験した。でも当時があるから今も派遣社員とはいえ、働き続ける現在に繋がっていると胸を張って言える。
そう、普通のおつとめは出来ないだろうなぁと思っていた小娘は、ちょっとふてぶてしい事務職アラフォーになった。
今となっては、そんなもんだ、と思う。
当時自分が思っていた、「私にはこれが向いてる!」なんて、思い込みでしかなかったのだ。
やってみなければわからない、何事も。
このnoteだって、そうだ。
はじめることを薦められた時、とても尻込みしていた。
私にはムリ!書き続けられない、と。
でも思いきってはじめてみると、学びや嬉しいこと、得ることがたくさんあった。
そして、「面白そう!」と参加させていただいた【#思い出のマンガの一言】企画で、
思いがけなく、企画主催のおふた方から、オススメやサポートをいただいて、大いに感激した。
ありがた過ぎて「ウソやろ」って思った。
おふた方のコミュニティに参加しているわけでもない、通りすがりの私。「お邪魔します」とばかりに参加させていただいた。
たくさんの方が書いたオススメマンガの記事は面白くて、夢中になって読んだ。
私の投稿は、大好きな作品だけど、とても古いマンガ。誰も知らないかも?と思っていたら、「私も好きです!」といくつもコメントをいただけて、それだけで小躍りした。
人と直接触れあう機会が敬遠される時代において、見ず知らずの方と、こんなあったかくてステキな交流が出来る場なんだな、noteって。
改めてnoteの良さを感じた。
楽しいことがたくさんあるよ。
思いきってはじめてみなよ。
尻込みしていた1年前の私に、声をかけてあげたい。