赤ちゃん本部長【#マンガ感想文】
GW中、夕飯の支度をしていたら、突然TVアニメがはじまった。
『赤ちゃん本部長』
パステル調のゆるーい絵柄が、某国営放送に合うような合わないような。
物語は、ある日突然、会社に勤める本部長が、生後8ヶ月くらいの赤ちゃんになってしまうというところからはじまる。5分間アニメだ。
竹内佐千子・著、マンガ『赤ちゃん本部長』が、原作らしい。
見た目は赤ちゃん。中身は、47歳の中年男が主人公。
上司がある日突然、赤ちゃんになっちゃった!というトンデモ設定に対して、気のいい部下たちが奮闘していく姿が楽しい。
赤ちゃんと言っても、「おぎゃー」と泣いたりはしない。理性的に会話が出来るので、仕事もこなすし、口は達者だ。
だが、いかんせん身体は赤ちゃん。
ひとりで歩くことは出来ないし、パソコンだって打てないし、お昼寝の時間だって必要だ。
なにより、食べられるのは離乳食だけ。欲望のまま「お酒飲みたい!」「ラーメン食べたい!」とじたばたする姿は、かわいそうだが、見ていて可愛いのだ。
最近よくあるファンタジーかと思いきや、これがどうしてどうして、社会問題にやわらかーく触れている。
育児は女がするものって、誰が決めたの?
とか。
身体を壊して働くなんていうモーレツ時代は、もう終わったんじゃない?
とか。
いろんな生き方があっていいじゃない!
というメッセージが、主人公が赤ちゃんだからか、お説教くさく聞こえないところに、とても好感が持てた。
なんか世の中が、カリカリしている時代。こんなやさしい社会があってほしいなって願望の詰まった全8話だった。
2期もないかなぁ~。と、思わず期待しちゃう。
原作読みたい!と思ったのだが、もう電子版でしか、読めないみたい…。
私はバリバリの書籍派なのだが。むむぅー。
この番組、見逃したー!って方は、YouTubeにボイスコミックがありました。テレビ版とはキャストは違うけど、こちらも楽しい♪