これは一言で例えるならカツカレーみたいな本です。 カレーもカツもそれぞれでとても美味なんだけれど、足すことでさらに美味しいみたいな。本当、1+1が100にも1000にもなっている。 幸いにも、カレーであるところのサマータイムマシン・ブルースも、カツであるところの四畳半神話体系も既に読んで(或いは視聴して)いたので、本当にこの二つが喧嘩することなく同居してて凄いと思った。どっちも死ぬほど味濃いんだけどな。 登場人物は、四畳半でおなじみの面々。 語り部の私、京大男子の永遠
友人に勧められて、『四月の永い夢』なる映画を観た。観たら想いが溢れて止まらなくなったので、noteに書き記すことにした。 昔習っていた古典の先生が、和歌は感情のゲロみたいなもんだと仰っていたが、まさにその通りである。これは僕の感情のゲロです。 まずは映画の簡単な紹介から。 主人公の滝本初海は、国立市の小さなうどん屋でアルバイトをしている。もともとは中学で音楽教師をしていたが、3年前の彼氏の突然の死がきっかけで辞めてしまった。彼女の時間は、彼が去った3年前の4月のまま止ま