『ぼくがここに』まど・みちお sence of wonder
子どものときは
勉強が大嫌いだったけど
大人になってからは
学ぶことが楽しくて
好奇心が年々
高まっているように
感じています。
一つ学ぶと
次から次へと
好奇心がつながっていきます。
“好奇心”
と聞くと
“センス・オブ・ワンダー”
という言葉が
ふと浮かびます。
好奇心とワンダーは
似た感覚のような気もするけど
どう違うのだろうと
気になっていました。
JT生命誌記念館・名誉館長の中村桂子さんが
『子どものからだと心白書 2023』
の中でこう書かれています。
存在していることがすごい
という存在驚愕。
恐れや憧れが
センス・オブ・ワンダー
の中にはあるということ。
子どもたちが
昆虫を見つけて
うわあ!
おおー!!
みてみてー!!
と目を輝かせる時、
触れてみたい
もっと近くでみてみたいと
顔を寄せる時、
そこには
驚きの感覚
センス・オブ・ワンダーが
あるのだろうと
子どもたちの姿を
思い浮かべます。
中村桂子さんは
この言葉の後に
まど・みちおさんが
ご自分で一番好きな詩だと
おっしゃっていたという
「ぼくが ここに」
を紹介されています。
この詩を読んだ瞬間
国語の教科書の扉に
この詩が載っていたことを
思い出しました。
3年生の教室で
子どもたちを目の前に
国語の授業をしている
ある日の自分が
浮かびました。
目の前にいる子どもたちと
その時、その瞬間に、
この詩を読めることに
ものすごく
ありがたくて
なんともいえない
あたたかい
感覚になったことを
今でも覚えています。
虫たちも
子どもたちも
自分も
植物も
すべてのあらゆる生きものは
「いること」
こそが
なににもまして
すばらしい
ということ。
その
センス・オブ・ワンダーを
大切に生きていける
人でありたいです。