補完食1日目〜10倍粥デビューの日〜
12/11 5m9d
補完食Day1(10倍粥/小さじ1)
お食い初めから59日目のこの日、
息子の補完食(離乳食)をはじめた。
まだ首すわりもままならない
ふにゃふにゃの頃だったっけ。
息子を膝に乗せ、
またとない機会だからと
一からこしらえたお祝い膳を
口元に一つずつ運んでは食べさせる真似をしたのは
もう、
2ヶ月も前のこと。
食べ物に困らず元気に幸せに暮らしていけるよう―
そんな願いを込めた日から
実際、
母乳以外のものを口にする瞬間が
くるとなると、
息子の日々の成長に対する感慨深い気持ちと
いずれ授乳が終わってしまうことに
少しばかり、
物寂しい気持ちと。
いろんな気持ちが交錯する中
10倍粥を、
木のスプーンで掬って
息子の下くちびるにちょんと、
あてた。
料理好きの自分にとって
補完食(離乳食)作りもまた、
楽しいもので。
はじまりは10倍粥。
海外から取り寄せた鉄分強化のライスシリアルも
あったけれど、
一番最初は
お米から作ったものをなんだか
食べさせてあげたくて
作ることにした。
そうとなると
いつもは何も考えることなく
ザーッと適当に済ませてきた米とぎも
やけに、
背筋がピンとするもので。
最初はこんなに少ないものなのねと、
ほんの少しのお米を
さらさらと丁寧にといで
きっちり水を計って
よし!
と、指先に気合を入れて
炊飯器のスイッチオン。
そんな単純作業でさえ
「食べること」
という息子の未来に
繋がっていくことを思うと
とてもわくわくした。
母乳以外のものを初めて口にした息子の反応は
とても面白かった。
下唇に乗った木のスプーンを
上唇で上手に迎え、
とろとろの10倍粥をあむん、
とする。
あらまぁ上手上手なんて
2口目を準備していたところ、
苦虫をかみ潰したような表情とは
まさに、
このことで。
鼻筋と眉間にしわが走って
くりっとしたお目々が次第に細くなり、
口元はへの字に変わっていくでは。
最後は
のけぞっていやいやの、
ごちそうさま。
自分のこしらえたものに対して
ここまでストレートに
おいしいとかおいしくないとか
うれしいとかいやいやとか、
表現してもらえることは滅多に
ないものだから、
なんだかとても新鮮でうれしくもあり。
ゆるりとはじめてみた補完食。
今後食べる量や食べる食材の種類も
少しずつ増えていく中で、
息子の好きなもの、苦手なもの、
食いしん坊さんなのか少食さんなのか
そんなことも分かってくることを思うと
彼の新たな一面が見えてくるわけで
それもまた、
補完食の楽しみ方だったりするのかも。
少しずつ少しずつ食べられるようになっていく
息子の姿を思い描きながら
終えた、
記念すべき補完食1日目でした。