10回目のシーズンオフ、そして11回目のキャンプインへ…
noteを読んでもらってる皆さん、お久しぶりです。
2月のキャンプのため沖縄にやってきました。
12月、1月のシーズンオフは本当にあっという間でした。そのなかで僕が試したこと、感じたこと、学んだことを書きます。
自分にとっては備忘録みたいな感じですね。
11月の秋季キャンプのころからどんな心境変化があったのか、あわせて読んでもらえるとおもしろいかと思います。
とにかく「投げる」
このオフ(11月から)のメインテーマはとにかく『投げる』ことでした。
フォームを良くする、投げるボールを良くする、というより投げている自分自身の感覚を良くするのが目的です。
これまで12月にブルペン入りしたことはありませんでした。
10回目のシーズンオフにして初めての試みです。
ブルペンで投げるときはもちろん、ネットスローやスローイングドリル、たまにメディシンボールスローなんかもスマホで撮って動きを確認しました。
動きと感覚のすり合わせですね。
ラプソードなどを使ってボールと感覚のすり合わせは2月に入ってからやっていきたいところ。
スローイングドリルはYouTubeなどで調べたものが多いです。
とくに『TreadAthletics』というチャンネルの動画をけっこう参考にしました。
どうやって体重移動を速くするか、やどうやって回転のパワーを増やすのか、などドリルが載っていて、英語のわからない僕にも視覚的でわかりやすかったです。
昂がDrivelineに行ってましたが、海外にはこういう練習施設がたくさんあるんでしょうね。
Drivelineはブログを公開したり、オープンソースでデータを公開したりしてて、規模感がさすがアメリカだなって思っちゃいます。
Drivelineもちろん、日本にもすごい環境がたくさんあるので、他の選手が行ったときに話を聞くのがオフの楽しみの1つです。
僕は千葉にあるネクストベースの施設(NEXT BASE ATHLETES LAB)に行ってきました。
VICONやフォースプレートによって動作解析してもらいました。
自分を知る、が練習やトレーニングの第一歩なので、そういうことにしっかり時間や労力は払うべきだと思ってます。
細かいフィードバックが後日にあるので、楽しみですね。
感覚ということで言うと、このオフでメッツに移籍する千賀くんの本『千賀滉大のピッチングバイブル』を読みました。
超一流の現役選手の感覚を知れるなんて、良い時代ですね。もちろん本にするにあたり、編集や体系化する過程で感覚の純度は落ちてるとは思いますが、十分過ぎるくらいおもしろかったです。
本の中で、千賀くんが「体の開き」「軸足」「間」のように野球界で使わてきた言葉にギモンを感じているところが特に印象的で、共感できるポイントでした。
千賀くんを含め、たくさんの選手の感覚を知り、試し、自分オリジナルの感覚をつくり上げていきたいですね。
翼とのプチ合同自主トレ
このオフは加藤翼とみどりクリニックに行きました。
僕が3回行ったうちの2回、いっしょに行った感じです。
昨年の梅津、宏斗と自主トレした時とはちがって、翼とはみどりクリニック以外でいっしょに練習をしてません。
お互いの練習リズム、生活リズムを尊重しました。
昨年の宏斗は「練習前にどんな準備をすればいいのか教えてほしい」という要望があったのでいっしょに動くことが多かったです。
一方で、翼の要望は「身体がどうやって動いているのか、何が必要なのか、知識がほしい」というものでした。
正直、自分でも勉強してるとはいえ、僕の身体の知識量や引き出しは専門家にまったく及びません。
なので、いっしょにみどりクリニックに行き、僕の信頼する専門家の話を聞いて知識を得てもらおうって思ったわけです。
結局のところ、最後は自分でなんとかしないといけない。そう思うと、知識によって自力を高めようとする翼の考え方を僕は尊重したいです。
知識は専門家にお願いし、僕から翼に伝えられたのは、僕の失敗談(こういうときはこんな失敗につながりやすい)と使っている言葉で自分ができあがっているという話くらいですね。
特に使っている言葉で自分ができている話は僕自身すごく大切だと思っていて、「むずかしい」「きびしい」「無理」「できない」みたいな言葉を日常的に使っていると本当にできない自分をつくり上げることになりがちです。
僕にも経験があるので、気持ちがわかります。
でも、あえて自分の価値を下げる必要はないですもんね。
使っている言葉には気をつけたいものです。
僕はしゃべる以外にもnoteや日記を書くことがあるので、たまに見返して、自分をつくっている言葉たちを確認したりしてます。
日記、やっぱりいいですよ。おススメです。
面白そうなことに飛びつく
最近の練習やトレーニングで大切にしてるのは感覚です。
なので、場当たり的な発想や思いつきを尊重するようにしています。
キャッチボールなどを終えて、ランチをとるためロッカーに戻ったとき「なんかもうちょっと投げて試したいな」と思ったら、そのまま投げに戻る、みたいな感じですかね。
「今日はもう投げたしこれ以上投げたら投げすぎかもしれない」や「練習リズムが崩れてその後のトレーニングに影響が出るかもしれない」みたいな考えが頭のなかを通過するんですが、「やりたいんだからいいじゃん!」と自分で自分の背中を押します。
結果、午後のトレーニングを変更したり、ときには減ったりしてしまうこともありました。
でも納得感が違うし、より多くのトライアンドエラーを繰り返せたと思います。
この感覚を試したのは、野球に限ったことじゃありません。
先日、中学生の前で仕事の話をする機会がありました。
話を頂いたのは12月の上旬だったのですが、その内容を聞いて「おもしろそう!」と思ったので即決しました。
講演や授業みたいな話し方は好きだし、楽しいからです。
この感覚を妻や友達に話しても「おかしいんじゃない?」って理解してもらえないです笑
おかしい、変わってるってのは、きっと強みにもなるんだろうなって思います。
実際やってみて、どこまで学生に届いたのはわかりませんが、とても楽しかったです。
大学以来、11年ぶりにスライドありで話しましたからね笑
そういう機会やお仕事を頂けるよう、頑張っていきます笑
ほかにもプログラミングを楽しんだり、子どもとの遊び方を考えたり、おもしろそうだと僕が思うことにトライしてます。
「趣味なんてないなー」って思い、他の選手に聞いたりYouTubeで『30代 趣味』って検索したりした時もありましたが、自分の「おもしろそう」「楽しそう」という声を聞いてあげればいくらでも出てきそうです。
自分の声を聞いて、全力を出し切った後に感じる納得感、達成感、充実感を大切にしたいなと思ったオフになりました。
キャンプインに向けて
もうすぐキャンプインですね。
どんなキャンプになるのか、どんなシーズンになるのかは全くわかりません。
自分を含め、みんながどうなるのか誰にもわからないからこそ、みんなが力を尽くす意味があると思ってます。
「こうなりたい!」って理想像はありませんが、毎日充実させたいです。
たくさん練習して、たくさん試して、たくさん失敗して、たくさん学んで、たくさん笑って…
そんな日々を過ごしたいと思ってます。