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文章題が苦手な子ども達

計算が出来る!とても速く解ける!そんなお子さんが・・・。漢字が書ける!覚えも良い!そんなお子さんが・・・。どうしてでしょうか。《文章題が解けない》《苦手である》このようなことがよく起こります。計算や書き取りという基礎学力は身に付いているお子さん達だけに実に勿体無いことだと思います。文章題は全科目において出題される比重も増えていますし、是非ともカバーしたい問題です。逆に配点の高い文章題に強くなることで、テスト全体の点数もアップしますし、応用問題にも対応する力も身についていきます。

では《文章題》に強くなるためにはどうしたら良いのでしょうか?それは・・・《想像力》を鍛えることです。もちろん、文章題自体に慣れる反復学習を繰り返すことは言うまでもありませんが、そのベースには《想像力》が不可欠です。繰り返しの計算ドリルや漢字の書き取りはもちろん、大事な学習です。しかし、それらに偏りすぎた学習をしているお子さんはその比重を変え、文章題の割合を増やすようにして下さい。

当教室では毎回のレッスンで《想像力を引き出す》《想像力に働きかける》学習を行っています。お子さん自身が描いた絵を題材に《お話作り》をしたり《タイトル付け》を行ったり、一つのことから派生させる学習に取組んでいます。その結果、来校当初は私の問いかけに『どう答えるべきか・・・』『間違いたくないな・・・』という様子で答えに自信が持てなかったお子さんが繰り返しのレッスンで『先生!~~~だよ。』と想像力を働かせ自分の言葉で伝えてくれるようになりました。また私の問いかけにも『面白い!』と笑ってくれることもあり、そのようなお子さんは頭の中で私が話す言葉をイメージ出来ているのだと感じます。そうです!この《頭の中でイメージをする》《イメージが出来る》この力が文章題に強くなる秘訣です。そのためには先ほどお話したように《想像力に働きかける》学習が有効です。また、ご家庭でもすぐに取組めることとしては【絵本の読み聞かせ】【ごっこ遊び】【折り紙や工作での見立て遊び】【ブロック遊び】などがおすすめです。日々の遊びにどんどん取り入れて下さい。

単に『正解』『不正解』『○』『×』だけではない問題に早期から慣れ親しむことで《想像力を働かせ回答を導く》ことが上手に出来るようになります。また、小学生のお子さんであれば文章題が出題された際は問題にどんどん書き込み、線を引くようにと伝えています。問題を読んで大切な部分にラインを引く、丸で囲む、簡単な記号(○など)を書くことで問題を自分が分かり易いようにします。もちろん、解答欄には答え以外は書き込んではいけませんし、担任が上記の書き込みも駄目とする場合は頭の中でメモ、想像するしかありません。例えば算数の文章題であれば『この問題が何を聞いているのか?』『足し算なのか引き算なのか』これを文章から読み取る力が必要です。国語では『何を聞かれているのか?』『文中から抜き取り書き出す問題なのか』『自分の意見を求められているのか』を読み取り、解答する力が要ります。これらに共通して必要な力は《読解力》です。《読解力》を鍛えるには読書や様々なジャンルや文章を読む、書く習慣により身に付きます。

《想像力》《読解力》は一夜にして身に付くものではありません。下地作りは早い分には越したことはありませんし、気付いた「今」が始め時です。《文章力》同様、《想像力》《読解力》もまた、武器、強みとなる力の一つです。一つでも多くの武器、強みを身に付け、未来の可能性・選択肢を広げていきましょう。小学校受験や中学校受験を視野に入れているご家庭でもお子さんに問題を解かせることはもちろん大切ですが、それと同時進行で《文章力》《想像力》《読解力》を養う取り組みをしてほしいと思います。一見、テストの点数や成績に直接関係のないように思われるこれらの力ですが疎かにしてほしくはありません・・・それらを身につけたお子さんはどのような状況にも対応出来る力が備わっているため自信に繋がります。教育、学習とは長い付き合いです。長い目で見て本当に大切な力を身につけてほしいと願っています。

*作文教室も開講中!!

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