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44yonkopen
映画の感想 「冬の旅」
アニエス・ヴァルダ監督「冬の旅」の感想を簡単だが書いておきたい。
主人公のモナという若い女性(20代前半くらいだろうか)がひとり放浪の旅をする姿を描いている。
大きなリュックを背負いヒッチハイクをし野宿をする。放浪の旅というよりホームレスに近い感じだ。旅をしながら様々な人と知り合うが、その人たちがモナについて語るシーンが興味深かった。
モナは映画の冒頭で死んでしまうのだが、その人たちはその死を多分知らない。
もし現実にモナのような女性が目の前現れたらどんなことを思うだろうか。
きっとそれは人それぞれ違うんだろう。
置かれた立場とか生きてきた環境によって自由(それ以外のこともだろう)に対する考え方が違うものなのだ。そんな、よくよく考えてみれば当たり前のことに改めて気付かされた。
わたしなら何を思うのか。
その自由さを羨ましいと思うよりむしろ、自分には到底そんな生き方は出来ないと思うだろう。
自由と引き換えに背負うものはあまりに大きくて厳しい。女性には飢えや貧困だけではない危険も常に付きまとうからだ。
出来ないと思うではなくはっきり出来ないと書くべきか。
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何だか自由自由と偉そうに書いたが、わたしなんぞは自由を語る資格もなければそれ以前に自由が何なのかわかっていないのだという気がしている。
所詮は尾崎豊が歌っていたような仕組まれた自由の中にどっぷりと浸っているだけなんだろう。
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