FUKUMIMI

50代の専業主婦。子どもはいません。仕事なし。地方在住。 これといった特技もなし。 更年期になり、心身不安定になることが増えました。 趣味もないのでよく映画を観ています。 自己紹介出来るほどの人生送っていません。

FUKUMIMI

50代の専業主婦。子どもはいません。仕事なし。地方在住。 これといった特技もなし。 更年期になり、心身不安定になることが増えました。 趣味もないのでよく映画を観ています。 自己紹介出来るほどの人生送っていません。

最近の記事

映画の感想「WANDA/ワンダ」 バーバラ・ローデン

主人公はワンダ・ゴロンスキー。30歳くらいだろうか。炭鉱のある田舎町に住む。 夫と子ども2人と暮らす専業主婦だった。 しかし家事も育児も苦手で夫に愛想を尽かされ、おまけに縫製工場の仕事までクビになった。離婚調停の日だというのに、二日酔いで姉(妹)の家のソファに寝転んだままなかなか起きようとしない。ようやく起きて裁判所へと向かうワンダの髪にはカーラーが巻かれたままだ。途中知り合いの老人にお金の無心をして誰も乗っていないバスにひとり乗り込む。裁判所へ着くも調停には遅刻。ワンダはタ

    • 映画の感想「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」

      少し前になるが、「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」という映画を観た。 簡単だがその感想を書いておきたいと思う。 1987年アメリカのコロラド州デンバーの街を舞台に、孤独や情熱や怒りを抱えた悩める若い男女の姿を描いた映画だった。 ザ・スミス(イギリスのロックバンド)の解散をめぐってストーリーが展開し、ザ・スミスの音楽が流れるシーンも多かった。 純粋に、音楽に対して楽しさだけを求めるというのはなかなか簡単じゃないように思う。音楽に何を求めるかによるのかもしれないが、特に

      • ある日の日記より。疲れた中年たち。

        10月某日。雨。 久しぶりに朝から雨が降る。 暑いのかそうじゃないのかわからないので、昨日と同じく半袖を着た。 夫は仕事のため夕方まで不在。 気圧のせいなのか頭が重くて肩が凝る。 そして気持ちが塞ぐ。 しかし来週は雨の御堂筋が待っている。 誰かがどうにかなったり自分がどうにかなったりしませんように。 .......... 「冬時間のパリ」というフランス映画を観る。 これといった派手な展開はないけれど(浮気くらいなものか)、これぞ饒舌でおしゃれな(と言えばいいか)フランス映画(

        • 映画の感想 「羊たちの沈黙」

          思いきって(と言えば大袈裟なのだが)、「羊たちの沈黙」を観た。 昔何度か途中まで観たことはあるのだが、ついぞ最後まで観ることができなかった映画だ。 今度もまた、レクターが登場した途端に観るのをやめてしまうのではないか。 そう思いながらも、それほど怖がることもなく最後までじっくり観ることができた。 一体何がわたしを怖がらせていたんだろうと思った。続編ともいうべきドラマ「クラリス」を観た後ということもあって免疫がついていたのだろうかと思った。 ずっと気になっていた題名の意味も、自

          映画の感想 「トーベ」

          ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの半生を描いた「トーベ」を観る。 ムーミンを知ったきっかけは子どもの頃に観たテレビアニメだった。 ただそれほど引き込まれて熱心に観てはいなかった。 外国の物語が原作のアニメなら世界名作劇場の方を好んで観ていた。 それにトーベ・ヤンソンは画家ではなく漫画家だと思っていたし、ただムーミンの作者ということしか知らなかった。 もっとムーミンに親しんでいたならこの映画もまた違った見方が出来ただろう。 しかし、ひとりの女性芸術家の生き様として観ても心揺さぶら

          映画の感想 「トーベ」

          映画の感想 「ひまわり」

          イタリア映画「ひまわり」を観た。 わたしにとっては涙なしでは観られない映画のひとつだ。 最初に観たのは20代半ばの頃だったと思う。 それから30代40代と歳を重ねるごとに必ず観た。 そして今回50代に入って初めての「ひまわり」だ。 冒頭のひまわり畑とバックに流れる哀愁を帯びたメロディ。 それだけで涙が溢れてきた。 小難しい感想など必要ないだろう。ストーリーもすべてわかっている。 冒頭以外にも涙が出るシーンはほとんど同じだった。 今回久しぶりに観たが、ソフィア・ローレンさん演じ

          映画の感想 「ひまわり」

          映画の感想 「プラン75」

          「プラン75」という映画を観る。 75歳以上の高齢者に死の選択が認められる法律が出来た日本が舞台。 その選択をした78歳の女性、プラン75の申請担当者、死の選択をした高齢者を支援するコールセンターで働く女性、プラン75の施設で働くフィリピン人の女性らが主な登場人物。 彼らがプラン75に追い詰められ苦悩し疑念を抱いていく様が淡々と描かれていた。 あまりに救いようがなく、最後には絶望してしまうのではないか。 そんなことを想像していた。 それゆえに観るのを躊躇っていた。 しかし、安

          映画の感想 「プラン75」

          ある日の日記より。ひいおじいちゃんと鼻緒とやいと。

          8月某日。晴れ時々曇り。 ただ寝転がるばかりで何もなかった日。 そんな日は何か懐かしい思い出のひとつでも書いておこうかと思う。 曽祖父のことがふと心に浮かんだ。 曽祖父が亡くなって40年近く経ち、記憶も薄れつつあるが覚えていることだけでも。 曽祖父は神戸に住んでいたが空襲によって全てを失い、曽祖母と祖父と祖母と生まれて間もない母を連れてこの町へと逃げて来た(親戚を頼ってということだった)。 曽祖父は祖父と祖母と血が繋がっていなかったと聞いた。 だからわたしも曽祖父(曽祖母も

          ある日の日記より。ひいおじいちゃんと鼻緒とやいと。

          映画の感想 「愛しのタチアナ」

          アキ・カウリスマキ監督「愛しのタチアナ」を観る。 3度目になるだろうか。 夜寝つきが悪い時、この映画の幾つかのシーンを思い浮かべることがある。 そうすると不思議と、眠りを妨げるあまり良くない感情(不安とか恐怖とか)が薄らいでいく。初めて観た時に、まるで誰かの夢の中の出来事を観ているようだと感じたからかもしれない。 でも内容はシリアスでもロマンチックでもない。 いい歳をして大人になりきれない、シャイで不器用な2人の男性の話だ。 その2人は、仕立屋のヴァルトと自動車修理工のレイノ

          映画の感想 「愛しのタチアナ」

          映画の感想 「冬の旅」

          アニエス・ヴァルダ監督「冬の旅」の感想を簡単だが書いておきたい。 主人公のモナという若い女性(20代前半くらいだろうか)がひとり放浪の旅をする姿を描いている。 大きなリュックを背負いヒッチハイクをし野宿をする。放浪の旅というよりホームレスに近い感じだ。旅をしながら様々な人と知り合うが、その人たちがモナについて語るシーンが興味深かった。 モナは映画の冒頭で死んでしまうのだが、その人たちはその死を多分知らない。 もし現実にモナのような女性が目の前現れたらどんなことを思うだろうか

          映画の感想 「冬の旅」

          ある日の日記より。スイカを救い枯れ葉に救われた。

          7月某日。晴れ時々曇り。猛暑。 1980円と1580円のスイカがあった。 大きさも重さもほとんど同じなら安い方を買うところだが、今日は高い方を買った。 値段なりの違いがあると思ったからだ。耐え難いような暑さのせいもあったかもしれない。 帰ってさっそく切ってみた。 やや赤味が薄かった。甘さはありそうだったが、収穫してから時間が経っている感じだった。(果肉がちょっと柔らかだった) 調べてみると、蔓が茶色くなったものは新鮮ではないのだという。 (まさしく蔓は茶色だった) もしかし

          ある日の日記より。スイカを救い枯れ葉に救われた。

          ある日の日記より。泣けた理由をうまく言葉にできない。

          7月某日。晴れ後曇り。 就寝前に本を読むことにして、いつ買ったのかまるで覚えていないくらい古い文庫本を出してきた。 ジョン・スタインベックの「赤い子馬」という小説だ。 過去に読んだ記憶もなく、ジョン・スタインベックについて名前以外何も知らない。 昔エデンの東という映画を観たくらいだろうか(内容ほとんど覚えていない)。 まあとにかく布団の上に寝転がって何ページか読んでみた。 そのうち眠気が訪れて(わりとすぐに)入眠効果は抜群だった。 内容は、牧場に暮らす少年の成長物語といった

          ある日の日記より。泣けた理由をうまく言葉にできない。

          ある日の日記より。内心ほっとしたこと。

          7月某日。晴れ時々曇り。 朝から肩が重かった。それが夜になって少し痛みが出てきた。 いよいよ更年期も次のステージに移りつつあることを感じずにはいられない。 それにこの季節特有の怠さも重なって(ここ最近そうであるように)今日も1日気力が出てこなかった。 何だか首筋が張ってきた感じもする。 今夜も漢方のお世話になるとしようか。 1時間ほど前に母から連絡あり。 連休に遊びに来る予定だった東京の従妹夫婦が来られなくなったという。 急に仕事が入ったとかで、まあそれなら仕方ないなあと

          ある日の日記より。内心ほっとしたこと。

          ある日の日記より。更年期のせいだけではない心の状態。

          7月某日。 今週はずっと気力が湧かなかった。気持ちが前向きになることもなかった。 倦怠感というのか、そういうものに蝕まれてしまいそうで怖い。 ほんの数週間前まではこんなことはなかったのに。 更年期だけが原因ではないような気がするのだが、さてこの状態をどうしていいものかわからない。 何をどうしたらまた気力が湧いて心が安定するのだろう。 気力が湧かないから外へ出ることも億劫になりがちだ。 外に出ても何にもない。 心惹かれたり心弾んだりすることが何にもない。 でもそれは、気持ちの持

          ある日の日記より。更年期のせいだけではない心の状態。

          映画の感想 「セイントフランシス」

          「セイントフランシス」という映画を観る。 主人公のブリジットは34歳で独身。大学を1年で中退しレストランの給仕係として働く。そんなブリジット(どちらかといえば冴えない人生を送る)が子守り(フランシスという女の子の)のアルバイトを経験したことにより、人生を前向きに考えていくようになる。 そんな話だった。 これはよくわかる。ブリジットの気持ちが。 と、ついブリジットと自分を重ねて観てしまった。(わたしは短大中退だ) 他の誰かと比べて自分には何もないという惨めな劣等感とか疎外感に襲

          映画の感想 「セイントフランシス」

          ある日の日記より。夫のボーナス支給日。

          6月某日。曇り時々雨。 肌寒いかと思えば外に出るとジメジメとして蒸し暑かった。 そして今日はとにかく体が怠くて眠かった。 今こうして日記を書いていても瞼が重い。 今日は夫にささやかながらボーナスが支給された。 毎日面白くない顔をして仕事へ行き、夜になれば眉間に皺を寄せ不機嫌な顔をして帰って来る。今日はようやく報われた気持ちを味わっていただろうと思う。(いつもより機嫌が良かった) 去年のボーナスは旅行やら車検やらにほとんど使ってしまった。 だから今回は大方を貯金に回したいと思

          ある日の日記より。夫のボーナス支給日。