レポート 「まちの文化学部 福井の学びを学ぶ学科」
みなさんこんにちは!ふくまち大学 準備室 (以下、ふくまち大学)にて「まちのマネージャー」を担当している土田佳奈です。
学生時代から福井のまちづくりに取り組んだり、まちなかのゲストハウスで働いたりしながらまちと関わってきました。ふくまち大学では講座の企画運営や講師を務めさせていただきながら、日々新しい出会いと学びを楽しんでおります♪
https://291machiuniv.notion.site/de5225c1ae8f434fb28b547d082370ee
さて、今回の記事でお伝えするのは、2022年9月25日に開催された「まちの文化学部 福井の学びを学ぶ学科」です。ふくまち大学の軸である「学び」について、どんな発見があるのでしょうか?レポートさせていただきます!
【おさらい】 ふくまち大学とは?
https://note.com/fukumachi_univ/n/n52d5c6aa88e4
「まちの文化学部 福井の学びを学ぶ学科」とは?
福井エリアの教育の歴史を通史的に捉え、みんなで共有しようとする試みです。今回の講師は、福井ゲストハウスSAMMIE’Sのオーナーで、現在通信制高校で国語講師としても勤務されている森岡咲子せんせい。さらに現役の小学校教師 川﨑 耕介さん、ふくまち大学のまちの学長 高野翔さんが加わり、鼎談(ていだん)形式で当テーマについてお話します。
今回お話いただくお三方(左から川﨑さん、森岡せんせい、高野さん)。どんな話の展開になるのか、楽しみです!
森岡せんせいの調査結果を基に、独自の視点から「これまでの福井の学びの背景や流れ」「他エリアとの相違点」「福井の学びの現状(学校教育と社会教育)」などについてお話し、その上で未来の福井の学びの形や可能性についてみなさんと一緒に語り合います。
会場について
今回の会場は、福井駅東口から徒歩5分のところにある、森岡せんせいが営むお宿福井ゲストハウスSAMMIE'Sさん。DIYでセンスよくおしゃれにリノベーションされた古民家ですが、どことなくおばあちゃんの家のような懐かしさも感じさせる、あたたかくてアットホームな雰囲気です🏡✨(余談ですが、私は以前SAMMIE'Sでスタッフとして働いておりました。今も大好きなホームです💓)
はじめに
ふくまち大学 まちの学長 高野翔さんよりあいさつがあった後、参加者のみなさんも含め、簡単な自己紹介をしました。この日は教育現場に関わる方、行政職員、まちづくり活動をされている方など、さまざまな立場の方々がご参加くださりました。
福井の学びを学ぶ学科 【前半・通史】
早速講義がスタート!
近代以前から現在に至るまでの、全国と福井の教育史をたどっていきます。
以下、森岡せんせいの独自調査による、各時代の特徴です。
▼古代〜江戸
民族として その土地で生きるための教育
▼江戸後期
個別指導・自己学習
▼明治期
国家による国民国家形成のための教育/天皇中心の国家形成
▼大正期
自由・自主教育
▼昭和初期〜戦時下
国民国家体制の強化
▼戦後〜高度経済成長
労働力確保のための学力重視
▼現在
自由・個性を伸ばす教育/愛国心・郷土愛
パワーポイントが映らない・・・!というハプニングもありましたが、森岡さんの軽快かつ密度の高いトークに、会場一同興味津々です👂
参加者のみなさんも、メモをとりながら熱心に聞き入っていました📝
参考文献の紹介も📚
世界と日本の時代を辿っていく中で、どのような流れで現在の教育に至ったのかが徐々に明らかに。各時代の福井の教育の特徴や、森岡せんせいが注目した福井出身の活躍した人物の紹介もあり、会場内はヒートアップ!!
学びと気づき満載の前半が終了しました。
福井の学びを学ぶ学科 【後半・鼎談】
休憩をはさんだあとは、川﨑さんと高野さんが加わり鼎談がスタート!前半の通史を踏まえながら、教育現場で日々考えていることをお話いただきます。
「教師の役割が『教える』から『支える』に変わってきた。ファシリテーションや学びのデザインが求められるようになっている。」
「学校だけでなく、自分を認めてくれる人がいる『居場所と舞台』があることが重要。」
▼現代の学校に求められている役割
①生活指導、礼儀
②偏差値教育、勉強
③部活動
④共同生活、探求学習
⑤社会教育、郷土愛
学校として残した方がよい機能は?→④
④の中で②で必要な知識が習得できることだが理想だが、
現実は④の時間が占める時間は少ない。
▼ 社会との接点の重要性
・何かを大切にしている、学び続けている、楽しそうに活動している大人の姿を見せる
・家族の概念の拡張、豊かな人との関わり
最後は会場のみなさんも交えてのフリートーク。それぞれの立場での経験をもとに、教育や学びについて感じていることをシェアしました。
おわりに
鼎談いただいたお二人に、講義を通して感じたことを伺いました。
「先生という職業を客観的に見られた。先生もたくさん縛られている中ではあるが、変えないといけないところは変えないといけない。時間はかかるが、一人ではなく、みんなと話しながらこの時代に合った最適解を見つけられるといい。」
「勉強したことを発表する場や機会があるのは、モチベーションになるし、やりがいや心の充足感につながる。思考停止にならず、いろんな人と話せる場があるといい。」
教育の変遷を通史的に学び、会場全体で経験談をシェアする中で学びを深め合った今回の会。改めて原点に立ち戻って、未来の学びや教育の在り方についてみんなで考える貴重な機会となりました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
今回のレポートは以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後もふくまち大学では、福井のまちを舞台としたさまざまな学びの場をつくっていきます。 講座の情報は公式Instagramをはじめとした各種媒体で随時発信していきますので、ぜひフォローをお願いします!まとまった情報を見たい方はNotionをチェック!
まちなかで、あなたにお会いできることを楽しみにしています。
それでは、次回のレポートもお楽しみに〜♪
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