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なるべくネタバレを踏まずに行け 映画『彼女のいない部屋』 〜映画感想〜

彼女のいない部屋(2021年製作の映画)Serre moi fort/Hold Me Tight 上映日:2022年08月26日製作国フランス
あらすじ——家出をした女性の物語、のようだ。
監督 マチュー・アマルリック
脚本 マチュー・アマルリック
出演者 ヴィッキー・クリープス アリエ・ワルトアルテジュリエット・バンヴェニスト

面白い。



なかなか観れないレベルで、ギミックとドラマが合致していたと思います。

ギミックに溺れると人間ドラマが薄くなったり嘘くさくなるんだけど、今作は大丈夫。

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なるべく少しのネタバレも踏まずに劇場行った方がいいですね。

あらすじは「家出をした女性の物語、のようだ」だけ。
僕もこの情報だけで観ました。

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細切れにされたモンタージュが積み重なって、ラストにドーンと真実来る系。

主人公の女性が割と変な人でして、、
そんなことする人間いる?ってことをしてくるんですが、
これが単に意味ありげなモンタージュ貼りのためだけなのか
ちゃんと人物描写として辻褄が合っているのかが不安でした。

意味ありげなシーンやセリフを切り貼りしてひっぱるだけの映画は嫌いなので。

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徐々にこの映画がかなりの高いレベルであることがわかってくるので
(演出や演技、映像、音楽素晴らしい)
きっとちゃんと全てに意味が通っているのだろうと信じながら観ることができました。

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以下はそこまでのネタバレじゃないけど、
もう読まない方が良いかも。







真実と妄想が入り混じったモンタージュが貼りまくられて、現在時間がどこなのかもわからなくなってくる。

もっと言えば主人公が誰かさえ疑わしくなってくる。

いろんな可能性(SFか?と思ったり)を考えながら観てたけど、だんだん絞られて、ついに選択肢は二つに。

どっちなんだと。
どっちの視点なんだと。

ピアノの試験あたりで、
ってことは…と確信に近づいて
犬が駆け寄ってきた時に
ああ…と決定打。

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