#172 社外活動を通じて飛躍的な成長を実現していきましょう
こんな時代だからこそ、会社や組織の垣根を超えた交流が必要です。
そういった活動を通じて閉じた世界で凝り固まった思考から一気に解放されます。そういった交流の中で新しい自分の価値観を見つけたり、共創による発展が期待できます。
さらには自分自身が当たり前と思っていることが、世の中の常識でないことも気が付くチャンスです。
そんなチャンスをみすみす逃してしまっては折角の人生がもったいないです。
社外に出ていかない最近の風潮
どうも最近は目の前の仕事に精一杯やるけど外部に目を向けない若手が増えています。それは若い人に問題はなくて、そういった行為に目を向けさせない管理職の問題だと思います。
日本の教育ではしっかりと先生の言うことを聞くことが評価されます。そうなると会社では上司の言うことをちゃんと聞きます。
もちろんこれは良いことです。
でも、その上司が社外で活動することに理解を示さないと、その部下はいつまで経っても社外での活動をしません。
当然自分の仕事を全うして組織のアウトプットを最大化することが社会人としての義務だし、それをしないで自由に振る舞っていて良いのかという点はあります。
ただ、こういった社外活動が自己成長につながっていき、最終的には会社への貢献につながるというのが私の意見です。
社外活動とは
私は理系の研究者なので社外活動と言えば学会の参加です。
もちろん、理系以外でも社外活動はたくさんあります。最近だとコミュニティ活動でも地域でのスポーツクラブでもなんでも良いです。要は本業以外の活動です。
私は許される範囲で多くの学会に参加してきました。多いときは週に何回も参加するので、その分本業にしわ寄せが来ます。もちろん、本業のアウトプットの質を下げない努力は最大限していきます。
でも、そういった活動の中でずっと付き合っている仲間も出来ましたし、いつでも相談できる優れた研究者仲間もたくさんいます。
今はネットで論文などはいくらでも入手できます。こういったことは理系研究者だけでなく、全ての人に言えることなのでしょう。ただ、この便利さが悪影響を与えているのも事実です。
本当の生きた情報とは?
私が学会という場で得る情報のほとんどは講演からではありません。講演の合間の休憩時間や休憩時間、飲み会などで個別に議論する場です。
当然のことながら、講演や予稿などには貴重な情報が含まれています。でも、これは多くの人が入手できる情報です。それ以外に研究者が考えていることやこれからやりたいということが文章化されていない情報が山のようにあります。
そういった情報をどこまで得られるかで新しいアイデア創出にもつなげていくことが出来ます。また、信頼関係を構築すれば、いつでも相談できる間柄になれます。
でも、社外に行かずにネットだけで得た情報は表面的な内容です。そんな情報をいくら集めても他の人には差を付けられませんし、情報を持っている最先端の人との人脈も出来ません。
そういった活動を通じて生きた情報を得る環境や仕組みを作ってみましょう。
社内に閉じこもっていることの弊害
どうしても社内にずっといると知らず知らずのうちに同じ価値観の人たちの集まりになります。そうなると似たような発想になります。
それが良いとか悪いということではなくて当たり前のことです。
結局、理系研究者としては新規事業を創出することが使命です。そういったことのためには生きた情報をたくさん集めて活用することが大切です。また、そういった社外の人との交流を通じた自己成長も必須になります。
そういった殻を破るのが社外の人との交流なのです。価値観の異なる多くの人と率直な議論を交わせることが人生を豊かにするためのスパイスなのです。
会社内で上司に言われたことだけを熱心にやることも大切なのですが、それでは期待通りの成果はだせるけど、そこ止まりです。一見すると遠回りしているようでも圧倒的な成果を出すためには、社内だけでの活動ではダメですよ。
おわりに
今日はIEEE Electron Devices Society Kansai Chapterの会合で講演させてもらいました。ここでは企業の研究者が集まって議論しており、フリーな立場で何かにつなげていこうという人たちの集まりです。
そんな会合の中で色々と勉強させてもらいましたし、自分自身でも考える良い機会となりました。
ではまた明日
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