わたしの一冊 79 1 ふくのしおり 2024年8月5日 20:29 【鳥と港】筆者 佐原ひかり発行 株式会社小学館ことば“これから”の働きかたの物語 大学院を卒業後、新卒で入社した会社を春指みなとは九ヶ月で辞めた。所属していた総務二課は、社員の意識向上と企業風土の改善を標榜していたが、朝礼で発表された社員の「気づき」を文字に起こし、社員の意識調査のアンケートを「正の字」で集計するという日々の仕事は、不要で無意味に感じられた。部署の飲み会、上司への気遣い、上辺だけの人間関係──あらゆることに限界が来たとき、職場のトイレから出られなくなったのだ。 退職からひと月経っても次の仕事を探せないでいる中、みなとは立ち寄った公園の草むらに埋もれた郵便箱を見つける。中には、手紙が一通入っていた。「この手紙を手に取った人へ」──その手紙に返事を書いたことがきっかけで、みなとと高校2年生の森本飛鳥の「郵便箱」を介した文通が始まった。 無職のみなとと不登校の飛鳥。それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えついたふたりは、クラウドファンディングに挑戦する。株式会社小学館書籍内容紹介よりご閲覧くださりありがとうございます!手紙書きたくなりますねわたしの一冊があなたの一冊へ紡ぐことができたら嬉しいです! ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #読書 #本 #手紙 #鳥 #私の本棚 #文通 #うた #一冊 #佐原ひかり #鳥と港 1