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憧れを仕事に:【魚屋】

20代の女性なら、キラッキラして女子力磨いて華やかに過ごしたいのが普通だろう。

しかし私は違った。



【女性魚屋職人になりたい】


料理は苦手で、何にもわからなかったので、調理師学校に通った。


憧れの魚屋見習いに

どうせなら、業界トップ3の魚屋さんで働きたい。

憧れが勝って飛び込みで雇ってもらったが、なかなか厳しい職人の世界でした。

敢えて男社会の職人の世界で頑張っている自分が好きだった。

デパ地下にある店舗だったので、扱う魚介類は高級なものばかり。

毎日大量の魚介類に囲まれていることが幸せだった。


体内はDHAが常に豊富

お造り担当だったので、まな板にさしちょこを置いてあらゆるものを摘まみ食いし、舌が肥えまくったw

毎日あちこちに鱗をつけ、爪の先は鰯や鯵のエキスにより黒くなり、魚臭さが染み付き、最早私が魚と化していたw


ある日のエピソード

仕事が終わり、帰宅の電車をホームで待っていた。

すると、後ろに並んでいたカップルが話し始めた。

彼女「ねぇ、海の香りがしない?」

彼氏「そうだね、磯の香りだね」

完全にあなた方の前にいる私です。

ごめんなさいとか思いながらも、このカップルの会話にホットしました。

「生臭くない?」「魚臭いよね。」じゃない。

このカップルはなんて優しい表現をするんだ!
仲良く平和に続くはず!って勝手に思ったw


【魚屋としての目標】


『鮪解体』

これを実現したら、料理に進もうと決めていた。

築地からやって来た本鮪の解体を挑戦する機会を店長がくれた。


夢が叶った日

二人で刀の様に長い包丁で卸して行く。
私は下っ端なんで、刃先を持つ方に。
軍手して刃にはしっかり布を巻いて。

嬉しくて、鳥肌立ちっぱなし!

頑張って来てホント良かったなって、最高のご褒美でした。


我が魚屋人生

この魚屋で、ハイレベルな技術を沢山身に付けさせてもらって、私を雇ってくれた店長にも板場の先輩にも感謝しかない。

それから別の魚屋に行き、お造り番長をやらせてもらって、魚屋ライフを十分に満喫した。


【魚屋はロマン】


愛しい鮮魚たちへ

毎日私を囲む大量の発泡と順番待ちの魚介類たちの愛おしさを胸に、立派なお造りをマシンの如く製作し、「嫁に行くまで見守っているからね」と。

魚屋に誇りを持って、初めて職人として活躍していることがホントに嬉しくて楽しかったな。


その後…

いつか生きた魚と戯れたい思いが芽生えたことでスキューバダイビングライセンス取得に繋がったんですがw
※釣りはしません

魚への愛は永遠です。

#はじめての仕事
#自己紹介


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彷徨う狼
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