#10 就活生のわたしへ
「なんのために働いていますか?」
就活生の時、インターンや説明会で出会う大人たちに必ずしていた質問だ。
毎回、一瞬考えてから答えをくれる大人たち。
「生活のため」「お金をもらうため」
「人の役に立つため」
いつもだいたい同じ答えで、正直ピンとくるものが全然なくて。大人って、つまんないなあ〜と思っていた。今思えばめちゃくちゃ面倒くさい学生だけど(笑)
あの時は本気で働く意味が知りたくて。
「文句を言いながらも、人生の大半を仕事に捧げる人間たち!」
これはもはや最大のミステリーだったのだ。
こんな学生を採用したいと思う企業になかなか出会えなかったことはさておき、この春で社会人5年目を迎えるわたし。
良いことも悪いことも経験して、
色々な人や場所に出会って、
色々な気持ちを知った4年間。
お金がなければ生きていけないという言葉の重みも、誰かの役に立ちたいと願う気持ちも、痛いほどわかった。
嫌な仕事もしたし、立ち止まった時期もあった。
全く別の仕事を始めて、毎日試行錯誤で、たくさん悩んでたくさん笑って。人より休みも給料も少ないけれど、今は毎日が楽しい。
当時思い描いていた自分ではないけれど、わたしは自分で決めた道を歩んでいる気がする。
「なんのために働いていますか?」
この質問に、社会人5年目を迎えるわたしはこう答えよう。
「わたしらしく、楽しく、自由な人生を送るため」
自分らしさを知るためには、経験と気付きが必要だ。
好きなことをするためには、心の余裕と時間が必要だ。
自由に生きるためには、決断力とお金が必要だ。
楽しく過ごすためには、健康と仲間が必要だ。
もちろん要素は色々あるし100%ではないけれど、働くことによっても、これらを得られるのだ。
社会人になって、学校では出会わなかったような、絶対に友達にならないような人とも働くようになった。理不尽なこともあれば、たくさん感謝されたこともあった。決して良いことばかりではない。でも、誰かのためにも自分のためにも働くことで、得たものが多いことは間違いない。
わたしは、働くことで自分をもっとよく知れたと思う。公私共に楽しく過ごせているし、好きなことをして自由に生きることができている。
就活生のわたしへ
大人はつまらないよ。たまには文句も言いたくなる。
でも、大人は最高に楽しいよ。日々幸せを噛み締めているよ。
働くことは、生きることだから、今日もわたしは働きます。
少し大人になったわたしより
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