Claris FileMaker のカレンダー系アドオン(カレンダー・ヒートマップ・アクティビティ)を既存ファイルに組み込むために押さえておきたいポイントまとめ
はじめに
Claris FileMaker 19.1 で新しくリリースされたアドオンに、カレンダー系のアドオンがいくつかあります。カレンダー・カレンダーヒートマップ・アクティビティタイムラインです。
カレンダーはその名のとおり、カレンダー上に予定を表示します。
カレンダーヒートマップは月次表示のカレンダー日付に重み付け(予定の数)を行って色を付けて表示します。
アクティビティタイムラインは予定を昇順にタイムライン状(チャットのように)に表示します。
タスクに組み込んでみる
カレンダー系(日付情報に基づいた)の機能を持つアドオンなので、スターターファイルの「タスク」を例題にポイントをまとめました。
まずはスターターファイルからタスクを作成します。
共通の手順
カレンダーのアドオンを組み込む方法はこちらの記事でも詳しくまとめています。ご興味がありましたらぜひご覧下さい。
どのアドオンも手順はこのような感じです。
・アドオンの必須フィールドを組み込み先のファイルに作成する
・アドオン用のレイアウトを複製する
・複製したレイアウトのフィールドを割り当て直す
・コンフィギュレータで設定を合わせる
・検索用のフィールドを配置してスクリプトトリガ設定
では、それぞれのアドオンを組み込んで行きましょう。
カレンダーを組み込む
必要なフィールドを追加作成します。
詳細レイアウトを複製して、「タスク」を割り当てます。
詳細レイアウトのフィールドを「タスク」のフィールドに割り当て直します。画面外の「主キー」の割り当てを忘れないで下さい。
コンフィギュレータの設定を書き換えます。
フィルタは「クエリフィールド(検索条件を入力するフィールド)」と「検索フィールド(クエリフィールドの内容で検索する対象のフィールド)」で構成されます。
「クエリフィールド」にはスクリプトトリガで「FCCalendar Refresh」が実行されるように設定を忘れずに。クエリフィールドが書き換わるとアドオンが再評価されて検索結果が表示されます。
正しく設定が終わればこのように「タスク」の内容がカレンダーに表示されます。
カレンダーヒートマップを組み込む
カレンダーヒートマップは追加のフィールドはありません。
詳細レイアウトを複製して、「タスク」を割り当てます。
詳細レイアウトのフィールドを「タスク」のフィールドに割り当て直します。カレンダーヒートマップは画面外にフィールドがありません。
コンフィギュレータの設定を書き換えます。
フィルタに使用するフィールドをレイアウト上に配置します。スクリプトトリガは「HeatmapRefresh」が実行されるように設定します。
正しく設定が終わればこのように「タスク」の期限の日付に色が付きます。タスクの件数が増えれば色が濃くなります。
アクティビティタイムラインを組む込む
アクティビティタイムラインは「表示形式」のフィールドを追加します。
詳細レイアウトを複製して、「タスク」を割り当てます。
詳細レイアウトのフィールドを「タスク」のフィールドに割り当て直します。画面外の「主キー」の割り当てを忘れないで下さい。
コンフィギュレータの設定を書き換えます。
フィルタに使用するフィールドをレイアウト上に配置します。スクリプトトリガは「ActivityTimeline Refresh」が実行されるように設定します。
正しく設定が終わればこのように「タスク」の内容がタイムライン上に並びます。「表示形式」が空欄だと見づらいので "白" に変更しましょう。
表示形式を "白" に変更すると見やすくなります。
レコードを作成した際に自動的に "白" が入力されるように、「表示形式」フィールドのオプションに設定しておくと良いかも知れません。
おさらい
いかがでしたか?どのアドオンも同じような手順で既存ファイルに組み込むことができそうです。一度覚えてしまえばとても楽ですね。
・アドオンの必須フィールドを組み込み先のファイルに作成する
・アドオン用のレイアウトを複製する
・複製したレイアウトのフィールドを割り当て直す
・コンフィギュレータで設定を合わせる
・検索用のフィールドを配置してスクリプトトリガ設定
カレンダー系のアドオンは組み合わせて使うことも考えられます。ぜひ活用してみて下さい。
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