「やついフェス 勝手に応援記事」のその後(うめすみ)
吹けよ春風の最終号では、「やついフェス 勝手に応援記事」と題してそりゃもう熱っぽく書き殴らせていただきました。
記事の公開後、まさかの主催であるやついいちろうさんに捕捉されてしまうなど、熱っぽくなるどころか発火する勢いに。
やついフェスは、オンラインやついフェスはどうなったのか。
その後の顛末をご紹介します。
●行った
「オンラインで誰でもどこからでも参加できる画期的なフェス」みたいなことを散々書いておきながら、結局現地に行ったんかい。
いやいや、違うんです。聞いてください。ブラウザバックしないでください。
やついフェスは渋谷・円山町のライブハウスが密集する一帯での開催。言ってしまえばそこにあるすべての飲食店がフードやドリンクの提供店。特定の協賛店舗ではリストバンドを見せたらサービスが受けられたりします。
オンラインやついフェスではその規模を更に広げ、全国各地の飲食店もフェス協賛店舗として参加可能になっています。
なので、そのやついフェスフードを食べにも来たわけなんです。トマト麺を食べながらエロメンの一徹さん・月野さん・ダッ轍ことエレキコミック今立進さんのトークライブを見ていました。エロいんだか美味いんだか(内容はザ・男子校トークなのでエロいわけではない)。
で、配信会場となっているライブハウスの近くでスマホを開いて配信を見ていました。
すみませんすみません。石を投げないでください。石を投げるとご覧の画面が割れて大変危険です。
個人的には「そういう厄介なファン、自分の他にもいるんだろうな」と思っていたんですが、同様のことをしている人はいませんでした。ぶっちぎりで自分が厄介でした。本当にすみません。
真っ当なファンはテレビの大画面に配信サイトを映し出して観たりとかしていたんだと思います。
(言い訳がましいですが、長時間滞在しない、万が一密集するような状況になったら移動する…など自分なりのルールは設定したつもりでおります。)
●画面の中と、現地
画面の中はあんなに盛り上がっているのに、コメントを通じてたくさんの想いがあふれているのに、いざ現地はというと静まり返っている。本当に不思議な空間でした。
本来であれば会場であったライブハウスも閉店してしまい、胸が苦しくなります。
「やついフェスの中止決定前に閉店してしまいキャンセル料を払えなかった」、でもそれがオンラインやついフェスの開催経費を圧縮したとは皮肉なエピソードです。
ライブハウスの近くにある寿司屋も閉店していて。
高校時代の友人と久しぶりに再会してやついフェスを観に行くことになり、食事をした場所。
テーブル席にさっきまでお笑いステージに出ていた芸人さんがいる!というやついフェスならではの距離の近さに興奮した思い出も、その思い出をその寿司屋で得意げに披露することもできなくなってしまいました。
やついフェスに限らず、都内に出かけるたびに知っているお店が閉店したり、空き店舗のままになっていたりしている気がします。つくづく、この逃げ場のない深刻な状況が収束するのを祈るばかりです。
●その後
260組以上が出演し総視聴者数が220万人を超えたオンラインやついフェスは大成功を収めました。
また、やついさんを「フェス神様」とあがめるハンバーグ師匠は、やついさんのノウハウを活用した「ハンバーグフェス」をオンライン開催しこちらも盛況。
「やついフェスインスパイア」というラーメンみたいな言葉を今思いついたんですが、その系統のイベントも登場し始めているのかなと勝手に思っています。
その、“本家”やついフェス。
例年ですと2月頃に早割チケットのアナウンスが始まり、春先の今頃はやついさんが自身のラジオ番組「エレ片」内でとにかくチケットを煽りまくる、そんな時期。
(ちなみに例年だと5月下旬頃からエレ片出演者と作家・スタッフらによる「エレ片劇団」で何の作品のパロ…インスパイアを受けたステージを上演するかで揉めるのも風物詩)。
2021年4月、まだアナウンスがありません。
出演者未定で「今年もやるよ!」と早割チケットを販売していたやついフェスが、未だ沈黙。
2020年はフィジカルでの開催を断念し、その代替としてのオンライン開催だったので、そもそも状況が違うのもあります。
オンラインで開催したとて、例えば費用の面や労働量などが割りに合わないというのもあるかもしれません。
この1年間ウィズコロナの中でコントライブを始めイベントを開催して、色々と見えてきたものもあるのだと思います。
でも。身体が欲してしまう。
やついさんがオーガナイズしているなら出演者はみんなお墨付きだ、という音楽やステージ。
例えつまらないものでも積極的に能動的におもしろいと感じようとすることで何倍にも楽しさが膨れ上がるあの空間。
フィジカルでもオンラインでもいいから、年に一度はあの場所に集いたい。
今はただ、再びその場所が現れることを信じています。
2020年のエレ片劇団で「仁滅の刃」を上演し、鬼滅の刃を読んでいない僕は鬼滅の話題に触れるたび“仁滅”の答え合わせをしています。
2021年は「仁仁つ廻戦」を上演するとエレ片のコントライブで予告していたので、ぜひ観たい。観たあとに呪術廻戦を読んで答え合わせをしたい。採点できる日を待ってます。
うめすみ
小さなラジオ局に勤めています。
ラジオパーソナリティ、ナレーター、イベントMCを中心に音響PAなど。
コロナ禍によって動画を作る仕事も増えてきました。
木曜夕方と土曜の午後に生放送をしているので、よろしければTwitter(@umesumi)をご確認ください。