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企業が謳う「キレイごと」の謎とは【編集長の視点No.4】

ようやく暖かい時期になってきたのですが、それがあまりにも突然に来てしまった感があり、少しカラダに違和感があります。なんでしょう、朝眠い。永遠に寝ていられるような。ちょっとカラダがびっくりしているのかもですね。

土曜朝、おはようございます!フクちゃんです。

今日は、最近会社における上の方々(役員とか、人事部とか)から出させるメッセージングが結構「キレイごと」に満ち溢れているなぁということです。

★★これはあくまで"とある企業のお話し"です。私が勤めている企業とは一切関係がありません!という感じでお願いします★★

いくつか紹介したいと思います。

●働き方のアップデート

こちら、一言でいうと「もう在宅勤務はお終いだ。出社しろ!」ってことです。出社義務が課されたということですね。

数年前までは「うちは在宅勤務環境が整っている企業。在宅勤務の方ウェルカム!」という形で人材を募集していた企業もあると思いますが、その理由で入社した方々が「え?あれは嘘だった??」って反発したくなるんじゃないかなぁと思いますが、、、

キレイごと的には

「在宅よりも出勤した方が仕事の効率もあがるし、満足度も高いということが判明した。みなさんの仕事のウェルビーイングを上げるためには、リアル出勤こそが大事ということです!」

ということなのかと考えています。

うーん、、、どうなんでしょうね。絶対上位層の中に「リアル出勤してないなんて仕事してない!」って昭和的な考えを持った方が居そうです。

●競争力のある給与体系

こちらは、一言でいうと「国が基本給与上げろというので、ボーナスの一部を基本給与に移すことにします」ということだと聞いてます。

例えばこういうことかと思います。年収は変えず、これまでボーナスだった額の1/3くらいを12分割して月給に割り振る。ボーナス200万円・月収40万円だとすると、ボーナスが140万円、月収が45万円になるということでしょう。

岸田首相が「絶対給料を上げる!」みたいに言ってますが、よくよくみると「ボーナスとか一時的な金額を上げるのではなく、基本給を上げること」とのことでした。

なので企業的には「だったら、ボーナスの一部を削って月収にすればいいじゃん?」という発想なのかなと勘ぐってます。

キレイごと的には「中途採用の方は、年収よりも月収の高さを気にするようだ。競争力のある人材を確保する為に、月収の比率を高めることにした」ということのようです。

うーん、、、どうなんでしょうね。年収が変わらなければ岸田首相の言う物価上昇と共に給料も上げる!ということにはならないような気もするのですが、、、

編集長的な視点からすると、、、昨今企業の株価が爆上がりしています。現状に対し投資家の余裕が出てくると、次に投資家が企業に求めるものって将来的なもの、「非財務資本の向上」だったりします。

非財務資本ってサスティナビリティへの貢献、サスティナブルなサプライチェーン、人材への投資など、企業の基礎力が長期的に保たれるような制度・ガバナンスがあるか?ってことかと理解しています。

最後の人材への投資ですが、最近は人件費がめっちゃ高くなり、利益率を圧迫しています。中途採用の人へも高い給与を上げないといけないですし、以前のnoteでも書いたと思いますが、新人の人件費が爆上がりしています。

、、、入社5,6年目の人が一番不公平感あると思いますが、、、

少し話しはずれましたが、これへの対応が経営的には急務です。なので、いかに人件費を上げないか?というのが持続可能性的には大事で。

たとえば出社させるというのは、いわゆる「在宅だと、休んでいる時間多いでしょ?会社だと監視の目があるから、サボれない」ということかと。

なので作業時間の増加に貢献します。管理職以上の人は残業代が付かないですよね?

いかにして残業代がつかない人の作業時間を増やすか?これが経営目線でも重要になります。

もう一つが、先ほど挙げた月収を上げる的な「「給料上げています!」という戦略的対外アピール」です。上げているわけではないですが、上げていると見せること。

この世には「SDGsウォッシュ」という言葉があって、SDGsっぽいことしているけど実は対外的にそう見せているだけ、という状態を示します。

SDGsアピールを器用に使い、利益率の向上に繋げること。これが今の企業経営には求められているように感じます。

タイトルにも挙げましたが、キレイごとを信じちゃいけないよ!ってこはこういう意味です。キレイごとの裏には、必ずそれを出す側の狙いがあります。それは、会社を本質以上に良く見せるためであり、利益をあげるためです

Youtuberの人が「みんなにも知って欲しい情報があります!」とキレイごとを言って商品説明して、企業から広告費をもらうみたいなことと同じですね。Youtuber自身の為であり、別にみんなの為ではないってことです

友人関係の中では、キレイごとなんて言うことないですよね。素直ベースでお話しが出来る。

でもこれが対企業・対ビジネスマンになったとき、相手の言う「キレイなことば」というのは別の意味を持つ

要注意、なのです。

今日は以上です。

世の中にあふれている言葉、良さそうなメッセージ・宣伝文句、それらすべてを一度疑う目を持ち接することが非常に重要な世の中だと感じています。

もし「他にもこんなキレイごとがあるぜ!」というのがありましたら、ぜひ共有くださいませ!!

では、よい週末を!
合掌!

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