マガジンのカバー画像

しがないOLの限りない偏愛

14
ありあまった母性と行き場のないデカい愛を私の好きなひとやものにブチくらしていく独り言のあつまり
運営しているクリエイター

#映画

映画『花束みたいな恋をした』を観て

映画『花束みたいな恋をした』を観て

 少しだけ「好きかもしれない」と思っていた男の子の部屋で、彼がお風呂に入っている間にAwesome City Clubの「勿忘」を聴いてみた。ほとんど曲は聴けなくて、ぼんやりとただシャワーの水が浴室に響く音を聞いていた。

 もちろん『花束みたいな恋をした』を観たからこの歌を聴いてみたわけであって、歌手名も曲名も未だに読み方に自信がない。聴いたと言うより、流したという表現のほうが正しいかもしれない

もっとみる
早く人生の主語を「私」から「私たち」にしたい

早く人生の主語を「私」から「私たち」にしたい

 『愛とためらいの哲学』(岸見一郎)の最終章にこんな一節がある。 

 私たちは愛の経験を通じて何を学ぶのでしょうか。それは、人は一人では生きられず、他者との繋がりの中で生きているということです。それを知った時、愛する二人は「私」ではなく「私たち」の人生を生き始めることになるのです。

 これを読んだ時に思った。
 
 やはり私はまだ、人のことを愛したことがないのかもしれない、と。私の人生はいつだ

もっとみる