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【エッセイ】ドッジボールよりキャッチボールしたい

コミュニケーションは、言葉のキャッチボール――よく言われることですが、職場では、じょうずに言葉を投げ合うことができなかったりします。

公園で小さい子供とキャッチボールするお父さんは、どんなに強いボールを投げられても平気だし、子供に返すときはそっとやさしく捕りやすいボールを投げますよね?

職場のコミュニケーションも同じだと思うんです。
しかし現実は、職場の先輩と後輩(あえて上司と部下とはいいません)の間では、これができないケースがとても多いです。むしろ、できているケースがどれだけあるんだろう?

忙しいときなんて、「どうなってるんだ?」「何やってるんだ?」と、先輩は剛速球を投げまくってきます。そして、どんなに厳しいボールでも、後輩は必死にキャッチしようとします。きちんとキャッチできればいいのですが、怖くて逃げてしまうこともあります。それに、素手なのに硬球投げられても捕れませんし、後ろへ逸らしたら逸らしたで「何逃げてんだ!」と、さらに剛速球を投げられたり……
やがて、逃げきれずぶつかって、心にケガ(メンタル疾患)をしてコート(職場)の外に出る人もいます。

コミュニケーションはドッジボールではありません。

小さいお子さんとの親子のキャッチボールのように、相手が捕りやすいボールを投げる――職場では難しい面もあるでしょう。そんな悠長なことはいっていられないという気持ちもわからなくはないです。しかし……
それでも先輩(上司)は、ゆとりを持った大きな気持ちで後輩(部下)とキャッチボールしてほしいんです。だって、会社にとって一番の財産は ”ひと” なんですから。そうすれば、最初はうまくキャッチできない後輩も、少しづつキャッチできるようになります。

相手がキャッチしやすいボール(言葉)を投げ合い、お互いが楽しくキャッチボールできる(心理的安全性が保てる)
そういう職場こそ、最高のチームだと私は考えています。
そして、そんなチームなら、試合(仕事)だってきっと、みんなが最高のパフォーマンスを発揮できるはずです。

みんなで楽しくキャッチボール⚾️しましょう!

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