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受験の思い出:みなさんご無事で
今日はセンター試験だそうですね。受験する皆さんのご健闘を祈ります。
共通一次試験を知らない人のために
私の時は、センター試験ではなくて、共通一次試験と呼ばれていまして、しかも2年目でした。
大学共通第1次学力試験(だいがくきょうつうだいいちじがくりょくしけん)は、1979年1月13・14日から1989年1月14・15日までの11年間11回にわたり、すべての国公立大学および産業医科大学の入学志願者を対象として、全国の各会場で共通の試験問題により一斉に実施された基礎学力試験。一般的な呼称は「共通一次試験」・「共通一次」。
1980年に受験しました。実施2年目です。
これは、どういうことかと言うと、高校一年生の時に突然、国立大学の入試制度が変わって、一発勝負になると知らされたと言うわけです。
それまでは、一期校、二期校と受験機会が2回あったのが、国立大学は1校しか受験できないと言われ、はあ?となったのを覚えています。家庭事情から国立大学しか受験しない(できない)と決めていたので、なかなか辛いものがありました。
共通一次以前は一期校二期校という2区分から1校ずつ受験できたが、共通一次によって国公立大学は1校のみしか受験できないという一発勝負方式が受験地獄を緩和させる(はずの)新機軸として採用された。
国が「生徒のため」と言って実施して良かった制度がないのはなんでなんでしょうね。
自己採点で成功を確信
私の時は、2日間に渡って5教科7科目を受験し、1000点満点でした。
翌日の朝刊に問題と答えが発表されるので、自己採点をするのが普通です。受験当日にするわけにはいかないので、家に帰ってから自己採点してみると820点くらいはいけそうでした。これなら大丈夫と2次試験の受験先を志望校の筑波大学に決めることができました。でも共通一次で何点取ったかは結局は教えてもらえないんですよね。
ケチケチせず教えてくれればいいのにと思ったものです。
場所は室蘭の大学
共通一次は、だいたい大学が会場になるのですが、私の地元・苫小牧の場合、ちょっと離れた室蘭市にある室蘭工業大学が指定されていました。
10人くらい一緒に受験したと思いますが、先生に先導されてディーゼル車の汽車に乗って室蘭に前日入りしてビジネスホテルに2泊しました。私は室蘭に行ったのも初めてでしたし、修学旅行は京都の旅館でしたから、旅館じゃなくてビジネスホテルというものに泊まるのも初めてでした。
泊まって受験するわけですから、高校生にとっては妙にテンションがあがるわけで、こういう日常との変化も受験には大きく影響します。
本番に強いタイプと弱いタイプがあるように、変化に弱い人もいて、普段より全くできなかった同級生もいました。一方で、こういう変化に強くて普段以上の力を発揮する人もいるので、難しいですね。
ただ言えるのは、勉強していないことは答えられないということです。試験問題を解くというのは日常で学んだことの積み重ね以上のことはできないわけですから。
「××る」と言ってはいけない
で、この室蘭工業大学というのが、坂の上にあるんです。
今日も、雪の予報が出されている地域があるかと思いますが、この時期、受験につきもので困ったものなのが、雪です。
大学前の1本道がずっと上り坂で、前日に降った雪がサラサラの新雪で、道路は何度かの雪が溶けて凍ってを繰り返してできたアイスバーン。
どういう状況かわかりますよね。
滑るんです。アイスバーンの上の新雪ですから、めちゃめちゃ滑るんです。
でも、言っちゃいけないんですよ。受験生は「すべる」という言葉は。
なので、誰か一人でも滑って転ばないように、みんなで支え合いながら「転ぶな」とか「倒れるな」とか、なんとか「すべる」と言わないようにして会場まで行ったのを覚えています。
同級生の中には室蘭工業大学に行った人も
この時一緒に受験した同期の中から、国立大学に行ったのが5人だったかな。この室蘭工業大学には二人行きました。その二人は、大学でサーフィンにはまって、室蘭のイタンキ浜というスポットでよく遊んだそうです。
この二人とは去年の夏に高校の同窓会で会いました。一人とはここ数年毎年のように会っていたのですが、もう一人は高校卒業以来でした。
話して驚いたのは、いまだにサーフィンをやっているということ。しかも最近は娘と一緒にサーフィンしているとか、ハワイでもSUPをやったとか、彼にとって日常的なことだったことです。
おかげでお腹が出ていないのが羨ましい。
話がずれましたね。
試験制度に最適はない、最善を尽くすしかない
今年のセンター試験は、最後のセンター試験だそうですね。
私が、高校一年生で制度が変わったように、来年以降の受験生は、制度が変わるわけで、人生を翻弄される思いがすることでしょう。
大学入学共通テスト、てなんだよ、という思いでしょう。
でも、制度に最高も最適もありません。
与えられた枠組みで、自分の力を発揮するしかないのが、テストというものだと思います。制度を批判するのは簡単ですが、制度はどう作っても何らかの不備を抱えるものです。
その制度で合格するのは、仕組みを攻略したということで、「頭がいい」わけでも「人間として優れている」わけでもないと思います。
制度を超える力をつけることが大切なんだろうと考えます。
どんな制度になろうと越えていけるように自分をしっかり持って、最善を尽くすしかないかな、と思います。
みなさん、良い結果を祈ってます。
でも、所詮は受験ですから、何があってもこれで終わりではないです。
人生は幸せになった者勝ちですから。
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