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『Pay for the Children』

団体設立20周年目となる2025年より、私たちは未来を生きる子どもたちの自然体験格差の是正のために、教育旅行プログラムへの利益充当に取り組んでいきます。

心の成長と自然体験の関係
人の心は、自然とのふれあいを通じて深い成長を遂げます。自然環境の中では、日常の喧騒から離れ、心を静める時間を持つことができます。たとえば、森林や海といった場所では、五感を通じて心地よい刺激を受け、内面的な安らぎが得られます。このような体験は、ストレスの軽減や自己認識の深化につながり、人間関係や社会生活においても柔軟で豊かな感情を育む助けとなります。さらに、自然の持つ圧倒的な美や規模を前にしたとき、人は自分の存在を再認識し、謙虚な気持ちを育てる機会を得られます。これらは心の成熟に不可欠な要素なのです。

子ども時代の自然体験の必要性
子どもにとって、自然体験は成長に不可欠な教育の一部と言えます。特に幼少期における自然とのふれあいは、感受性や創造性を高め、好奇心を育む重要な役割を果たします。たとえば、土や水で遊ぶ中で感覚を発達させ、生き物の観察を通じて命の尊さを学ぶことができます。また、自然環境では、ルールに縛られず自由に遊ぶことで自己効力感を高める経験も得られます。これらは、学習意欲や社会性の向上にも寄与します。さらに、野外活動や自然探索は身体を動かす機会ともなり、健康な体づくりに寄与するだけでなく、心と体のバランスを保つ基盤を形成します。

格差社会が生み出した自然体験格差
近年の格差社会の進行に伴い、子どもたちの自然体験の機会にも大きな格差が生じています。経済的に余裕のある家庭では、キャンプや自然体験プログラムなどに参加する機会が得られる一方、そうでない家庭の子どもたちは自然に触れる機会が限られています。都市部では特に、緑地や公園といった自然環境へのアクセスが少ない地域が存在し、経済的・地理的な条件が自然体験を左右する現状が生まれています。このような格差は、心の発達や学びの質にも大きな影響を与え、長期的には社会全体の不平等を深刻化させるリスクとなります。

未来を生きる子どもたちへの投資『Pay for the Children』
未来を担う子どもたちへの投資は、社会全体の繁栄につながります。その中でも、自然体験を推進する施策は特に重要です。私たちは『Pay for the Children』の理念に基づき、すべての子どもたちが経済的背景に関わらず自然とふれあう機会を得られる社会を目指します。皆様がお支払いいただいたツアー参加費の4%を教育旅行で富士山を訪れる子どもたちの体験活動費に充当させていただきます。
未来を生きる子どもたちのために皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

令和の初日の出(令和元年5月)

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