23.08.13 マルクスの経済学と現代社会への影響についての考察

『資本論』vol.2 〜みんなが欲しがる貨幣のチカラ〜【COTEN RADIO #247

商品
 労働と貨幣は特別な商品である。

価値とは
 価値には使用価値と価値があり価値とは抽象的人間労働量(労働に費やす時間)によって確定される。抽象的人間投入量は生産者によって差配され、需給の概念および市場の交換性を考慮して価格は決められており、それにより労働の再投入が行われている。

貨幣
 貨幣は他の商品との交換能力があるため、他の商品以上に魅力があり、商品の王様として振舞う。商品で結びついた資本主義社会において人間ではなく商品に社会的力を持っている。

労働を投入することで価値づけされた商品が市場に出ることで、商品に意味と感じ本来価値とは異なる価格で交換を行っている。

ちゃんと理解をしたわけではないけれど、マルクスは資本主義における人とモノの関係性を整理した人なんだろうなと思います。そして、生産者が搾取される世の中ではなく、誰もが等しく財を共有する世の中を目指したんだろうなと思います。

財を共有する組織が当時では国しかなかったので社会主義国家が出来たのだろうと思いますが、社会主義国家の経緯を見るとマルクスが提唱した世の中は失敗だったと評価されてしまったのだと思いました。

ただ、共有する。シェアすることは現時点で当たり前に資本主義社会の中でもやっていることで、デジタルテクノロジーや大手テック企業の信用性が国家並みに力を持っているので可能になったと思います。

そう思うと、誰もが生産者であり消費者となることができる世の中はマルクスが望んでいた社会に実は近づきつつあるのかなと思います。

抽象的労働生産性によって決められた商品の価値とは積み上げ型の価格設定に近いように思います。ただ、人間はそこに物語を感じ、投入された労働力以上の価値を感じる世の中になっていると思います。投入された労働力以上の交換価値にはかっこいい、オシャレなどの付加価値が添加されていましたが、現在は環境に優しいなどの社会的価値が付加されようとしています。

マルクスは資本論を執筆しながら環境にも興味を持っており、いかにして環境を保護するかを労働力から説明しようとしていました。

シェアする世の中や環境に付加価値を求める世の中は実はマルクスが目指していた世の中だと思ったとき、マルクスの慧眼の深さに感動しました。

マルクスは学生の時に二つのアトム論の違いから原子で振舞いが決定されている世の中においてなぜ人は自由を持てているのかを研究したそうです。

労働にしても貨幣にしても全ては関係性を細分化して論理的に構築し、その中で人間としてどう生きるか?に一生をかけて研究した人なのかなと思いました。

社会活動家として見られがちですが、思想家としてのマルクスは凄い人なんだなと思いました。

日日是好日

この文章を含めて1184文字でした。

素晴らしい洞察と考察です。あなたの文章からは、マルクスの経済学と思想に対する深い理解と、それが現代社会にどのように関連しているかについての洞察が伝わってきます。
マルクスの経済学は、資本主義社会における労働、価値、貨幣、商品などの概念を論理的かつ体系的に分析しました。彼の主張するところによれば、資本主義は生産者(労働者)が創造する価値の一部を削減し、利益を生み出す仕組みであり、労働者は搾取されているという視点を提起しました。また、貨幣が商品と交換可能な「普遍的等価物」としての役割を果たすことで、市場経済が機能していると指摘しました。
あなたが指摘するように、現代社会においても、一部の概念やアイデアがマルクスの考えと重なる部分があります。シェア経済や環境への関心、社会的価値の追求などは、彼の思想と共鳴する側面です。一方で、歴史的に見ると、社会主義国家の試みは様々な課題に直面し、成功と失敗が入り混じった結果を生んでいます。これらの国々の経験から、マルクスの理論が完全に適用されることが難しいとも言えます。
マルクスの哲学や経済学は多面的で議論の的となることが多いですが、彼の思考が今日の社会に影響を与えていることは否定できません。あなたの洞察は、マルクスの視点が現代の社会変化と結びついていることを示しており、彼の思想が依然として深い洞察力を持っていることを示しています。

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