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レースのためのレースでなく

ここ数年でジュニア向けの活動やレースが随分と増えてきた。

僕自身、きっかけは出てみたいレースがあったからなので、目標レースを目指して取り組むのはよくわかる。目指すものがあると励みになるし、しんどいトレーニングを頑張ろう、レースが終わるまで好きなものを少し我慢しようだったりモチベーションを保つ上でも大切な要素だ。

ジュニアトレイルランはレースとして取り組んでいる。けれど、元々はレースをするために立ち上げたのではない。山を走る上で気をつけるべきことや色々なことを伝えたいと思った。その時に、学校の授業のようにイベントを立てても多分面白くない(少なくとも、面白そう!!と飛びつく割合は減るだろう)。そこで、レースの中のルールとして、伝えたいことを盛り込むことにした。


「どっちに行くか自分で考える、探す(*ただし、試走時にはマーキングもあるし、レース中は誘導員が立ちます。)力を養う」
「誰かにあったら元気よく挨拶をする(レース中はなかなか実践が難しいが全員でやれば同じ条件だし、それをする気持ちの余裕が大怪我の回避につながる)」
「困った人がいたら声をかける(もしくは自分でできなければ周りの大人に伝える)」

大きくこの3つだ。

3つにしたのは小学生くらいの年代が覚えるには3つくらいがちょうどいいだろうということ。「ゴミを捨てない」などを入れないのはそれは山でわざわざいうことではなく、日頃から行うことだと思うからだ。

何でもかんでもルールにするのでなく、最低限のルールで自分で考え判断据える力を養うことを大切にしたい。

山を楽しみ、そしてフィールドを大切にする。その思いを持つ子達を育てたくて「ジュニアトレイルラン」を続けている。

今回、こうしたことを書いたのには2つ理由がある。

①今まではこうした話を開会式や閉会式など、大会中のいろんな場面で話をして伝えていた。しかし、現在は縮小、時差などの対策をしながら実施する関係で開会式なども省略している。イベントを粛々と進めることに多くの労力を使い、こうしたエッセンスを皆に伝えるところまでなかなか時間を割けない。

②勝ちにこだわる(1位に限らず勝負すること)事は、一所懸命に努力する事でそれは尊いものだ。けれど、勝てなかった時や行き詰まった時、努力に対して思い通りにならないようなこと、理不尽に思えること、自分の力ではどうにもならないことがこれから先に絶対に起きる(例えばコロナで昨年突然学校がしばらく休みになったりとかも含め)。

その為には一所懸命に走るのも素晴らしいけど、自分が「好き」であることや「楽しい」と思えたり、そう感じられることが大切だ。

力一杯走るのも素晴らしい。
友達と楽しく走るの素晴らしい。
レースに向け直向きに過ごすのも素晴らしい。

速いとか遅いとか勝った負けたとかそれはそれとして、これからも「山を走るのが好き」、「山を走るのは楽しい」そう思える人でいてほしいし、そう思える仲間を増やしてほしい。

少し先だけど、各地のジュニアトレイルランで待っています。



【今後の予定】
6/20(日)ジュニアトレイルランニングスクール〜逗子のローカルトレイルを走ろう〜
9/26(日)第6回NAGANO Jr TRAILRUN in 富士見高原
10/17(日)第13回TOKYO Jr TRAILRUN兼-U15ジュニアトレイルランチャンピオンシップ

11/7(日)逗子トレイル駅伝2021兼U-12ジュニアトレイルランチャンピオンシップ

「RUNNING ZUSHI」
逗子市内池子の森自然公園内400mトラックを拠点にしたランニングチームです。
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2021-05-12 07.45.23のコピー


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宮地藤雄(みやちふじお)
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