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スロベニア紀行 Vol.19 ~初めてのワールドカップ前日~

レース前日

さてさて、いよいよレース前日を迎えました。
レース会場に向けて移動。

まずは山の入り口の町であるカムニクへ。

この街はこの後も毎年のように訪れています。
スロベニア北西部はゴレンスカ地方と呼ばれ、その窓口であり、
小さい街だけどちょっとしたバスターミナルもある。

山へ行く人はもちろん、サイクリストもたくさん立ち寄る街。

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町のメインストリート。
基本的に歩行者と自転車ばかり。
骨董市も開かれていた。

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町の中心部には観光案内所があり、大会の告知も。
そう、これが僕が合わせて6回(確か)出場したレース。
GORSKI TEK GRINTOVEC
(グリントベッツは山の名前、ゴルスキテックはマウンテンランニングの意)

いよいよ、スロベニアで初めてのワールドカップに出ることに、
実感が湧くともにドキドキしてきた!

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町のど真ん中にある古城(Mali Grad)からの眺め。
あの奥の山のどれかに登ったはず!

ここも小さな町だけど同じ色の屋根で統一されており、街並みが本当に美しい。

会場へ

この年と翌年(2012年、2013年)までは、スタート地点が登山口で
僕らはそこにある小さな山小屋に泊まった。

着いてびっくり!
本当にオンボロの山小屋で、ベットは叩けばホコリが一面に、
部屋には蜘蛛の巣と漫画に出てきそうな小さな部屋で苦笑い。

ただ、土地勘のない僕らとしては会場に泊まっていれば、言葉が通じなくとも、何かが起きてもすぐわかるだろう。ということでここを宿にした。

宿に荷物を置いて、まずはコースを確かめに。
主要なところには全てコーステープが貼ってあり、それに沿って進むので道を間違いようがない。

そして、連日暑い。
コースを確かめながら進み、途中で走ってみたり。

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3kmくらいで折り返して、再びカムニクに出て、朝食などを買い出しすることに。カムニクとここは順調に行けば、車で20分くらい。

SPARというヨーロッパではよく見るスーパーでフルーツやら何やらを買い出して宿に戻る。

宿に戻ると鍵がない!

どこかで落とした!?

もう、パニック!!

SPARに戻り、あたりやゴミ箱まで全部お店の人やお客さんも一緒になって探したけど、見つからない。。。

仕方なく、宿に戻り事情を説明し、合鍵を借りる。

この旅で一番凹んだ。

それ以降は何事も慎重に、慎重に。

選手ミーティングと夕飯

気を取り直せないほど、落ち込んだのだけど、予定は進む。

国際枠の選手は前日にレースの説明と一緒に夕飯をとる。

指定されたレストランに集まるといろんな国の選手が。
なんか、お互い知っているのか、話の輪にどうやって入ればいいのかと焦るばかりで緊張は最高潮。

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一人ずつ名前を呼ばれ、ゼッケンや資料を渡される。
この中には大会の資料やエントリーのに関する書類、ドーピングテストの同意書などがあり、必要な書類はその場で記入して提出。
*写真で僕に資料を渡しているのがTomoさん、マウンテンランニング連盟の理事を長年務め、僕の良き理解者であり、応援者。僕が転戦する際に色々と相談に乗ってくれた李、つなぎ役をしてくれる。スロベニアに訪れタイミングが合うと一緒に山に登ることも。

そして、競技説明。
当日の天候や気温、コースの概要、タイムテーブルなどが伝えらえる。

周りにいた選手やその家族たちはとてもフレンドリーで、
ドキドキしながらも翌日のレースに備え、
夕飯で出されたサラダ、パン、パスタを目一杯食べ、宿へ。

いよいよ、明日はレース。
僕のゼッケンは29番(布なので要返却)。

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◎スロベニアをもっと知りたい方にオススメ。
FUJIOPROJECTwebsiteにあるスロベニア関連情報「スロベニア紀行
在スロベニア日本大使館発行「スロベニアマンスリー
スロベニア紀行2012年 まとめその1(マガジン)


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宮地藤雄(みやちふじお)
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