担任に「変な子」だと言われてしまった私。
小学生の頃の担任「ニコ(私)は休み時間、本ばっかり読んでて変な子だ!」
これはうちの母がPTAの懇親会で当時の私の担任に言われた言葉だ。
どうも藤野ニコです。かろうじて漫画家です。「ある日チョーミーと」という漫画の作者で電子書籍が出てます、よろしくお願いします!(ダイレクトマーケティング)
この記事は途中から有料の記事になります。その価値があるかないか、頑張って記事をこしらえていきたいと思います。
母ビックリする
それで話は担任の発言に戻るのだが、うちの母はそんな事を言われ当然びっくり。おそらく大抵の親が子供の担任からそんな事を言われればビックリするだろう。
だがビックリの内容には差が出そうだ。
・「うちの子、休み時間に本ばっかり読んでるの!?知らなかった!」
・「どうしよう!先生に変な子だと思われてる!!」
・「え?休み時間に本ばかりって事はお友達と遊んでないの?うちの子…変だったの?」
以上のように思う人もいるかもしれない。
うちの母は担任にこう返した。
「そうですか?本を読んでる子がいたって良いんじゃないですか?」
私には子供がいない、ので実際同じ状況になった時どんな態度に出るか想像するしかないが、多分だけど「かなり憤慨する」と思う。
「子供が本読んでて何が悪いって言うんですか!!というか教師が子供を『変な子』呼ばわりとはどういう事だ!!フンガー!」とね。
うちの母も「憤慨」まではいかないが「不快感」は感じたそうだ。
これを読んだ人の中にも私が「憤慨」したのと同じ理由で「憤慨」した人もいるかもしれない。しかし逆に「先生が『変な子』と注意をしてるのだ、子供に言ってきかせて『普通の子』になれるよう親なら指導すべきだ!」と思う人もいるかもしれない。
どちらの割合が多いのだろうか?もっと別の考えの人もいるだろう。
果たして正解は??
何で本ばっかり読んでたかって?
話は変わるが本ばかり読んでいた私だが、別に当時文学に傾倒していたわけではなかったのだ。
今の学校でもあるのか知らないが、当時私の学校では図書委員の子が週替わりで「学級文庫」を用意してくれていた。「学級文庫」とは私の学校では図書室の本を図書委員の子が適当に20冊くらい選んで教室の本棚に置いておいてくれる制度だった。
私の覚えている限り、そんな物を読んでいる子はいなかった、皆無と言っていいだろう。皆、休み時間になればお友達とおしゃべりしたり体育館や外で鬼ごっこやら何やらして遊んでいたものだ。
それまでは私も例にもれず遊んでいた。いや他の子よりは絵を描いたり粘土をこねくりまわしていた事も多かっただろう。そもそも足が遅かったので鬼ごっこは割に合わない遊びだと思っていた。
しかし、そう…私は気づいてしまったのだ。
ある日何の気なしに目に留まった「学級文庫」。その中にあった本に。
「漫画でわかる!日本の歴史シリーズ!」
私は声に出さず心の中で大声で叫んだ。
『学校に漫画があるじゃねーか!!!!!』
私は、はわはわしながら何故かキョロキョロと辺りを見回してしまった。
『誰も気づいていない…学校に…漫画がある事を…?』ドキドキ
知らなかった、まさか学校に漫画の本が?図書室の本て字だけのヤツじゃなかったの?なんてこった!
私は自分だけ「とんでもない特別な存在」に気付いてしまった事と、学校という真面目でキチンとしていなきゃならない場所で「漫画の本を読む」という謎の背徳感に酔いしれていた…。
それが…事の経緯だったのだ。
学習漫画はすごいよ!
「そりゃ漫画は漫画だけどさ、勉強系のやつでしょ?」と思う人もいるかもしれないが、実はとても面白い本でもある。子供に飽きさせず情報を伝えるための配慮が随所にちりばめられている。私に子供がいれば必ず読ませるだろう。
そもそも我が家には「漫画でわかる人体の秘密!」みたいな本があったのだ。うちの母が、兄と私に「こいつら漫画なら読むだろ」と買い与えてくれたものだ。兄も私も期待通りむさぼり読んで、ずいぶん人体について詳しくなったものだ。粘土で人間を作るときは必ず内臓を詰め合わせていた。「これが食道、胃、小腸、大腸…。」う~ん。
変な子と言われて…
「変な子」か…。確かに「変わった子」ではあったのかもしれない。
もしあの時、うちの母が「え?!うちの子『変』だと思われてるの!?だったら『普通』になるように何とかしなきゃ!!」と思って私にそういう指導をしていたら…。
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