【エッセイ漫画】猫がいた窓辺
この漫画のモデルになった猫ちゃんは近所の家の猫で、名前すら知らない猫ちゃんでした。
初めてその猫を見た時、確か母と一緒に歩いている時だったと思います。私の猫レーダーがビビッと反応して、窓辺に置かれた猫ベットの中で丸まっている白いニャンコを発見しました。
二人そろってデヘデヘしながら猫を見た記憶があります。危ない親子ですね。
その猫に限らず私は外を歩いている時に発見した猫やら犬やらを、別の日に同じ場所を通りかかった時にも「また会えるんじゃないか」という下心満載で探す癖があるのです。きっと私だけの特殊な癖ではないと信じています。心当たりがある人は挙手してください。
漫画のモデルになった猫ちゃんは数年前に母から「死んじゃったらしいよ」と聞きました。実際それから、その窓辺で目撃した事はありません。
しかし私は毎回毎回その場所を通るたびに、その窓辺をのぞいていました。
その窓辺に限らず、子供の頃から犬や猫を発見した場所を通りかかると、当時の事を思い出しては目を向けたり意識を向けたりしていました。
今年のお正月に両親と初詣に向かった時に、いつものように漫画のモデルになった猫ちゃんがいた窓辺をのぞきました。今ではもう当時の形跡はまったくなく雑貨などが置かれてあるばかりになっています。
しかし私の視線の先には当時の猫ちゃんの姿がありありと再現されていて、その時に私は気がついたのです。
「そうか、私はいつも記憶の中にいる猫に会っていたのか」と。
youtubeの動画バージョンもありますので良かったら見てみてください。
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたサポートは今後の活動の糧にさせていただきます。