安部公房と、長野まゆみみたいに
スリラー小説『患者たちの恋人』本編↓
※プロの作家さんと自分とを同等かのように表現している文章かもしれません。
あくまでも便宜上の書き方なのですが、不快に感じられる方がいらっしゃったら、すみません。
ネットでは、二次創作ですら一桁台しか読まれない僕の小説(昔は100とか70とか読まれていたけれど、それは単にジャンルが流行りに乗っていたからですね)。
ジャンルフリーすぎることと、内容がやや奇怪だったり、仕掛けが複雑だったり、文体がネット小説にしては硬かったりと、理由は複合的です。
でも、手前味噌なんだけれど、話そのものは間違いなく面白い! 少なくとも僕という読者にとっては、唯一無二の需要を満たす作品たちなんです。
月に3-4冊読書するのが精一杯な中で、それでも敢えてプロの作家に例えると、作風は安部公房。ジャンルフリーだけれど「この人が書いたものだと分かる」感で言うと、長野まゆみ、次点でタニス・リー(言うまでもなく、筆力も諸々の技術も、遠く及びません😭)。
彼らの小説が、現代のネットの海にぽっと放たれたとして。果たして従来のように読まれるのか。
……読まれないのではないかな。どう思いますか?
前に、物凄く尊敬している物書きさんの二次創作作品が0か1しか評価されていないのを目の当たりにした時も、思いました。
ネットでは、キャッチーで、良くも悪くも非常に読みやすい文章しか受け入れられないのではないか、と。
それって何だか……凄く『堅苦しい』ことだと思うんです。
だって、その文体や作家性にしかできないシナリオ展開があるのですから、それが制約を受けるとしたら、あと一体、何が書けるというのだろう?と。
小説は映像作品ではないからこそ、自由度が非常に高い芸術です。
それなのに、人の想像を大きく超えない作品しか書けないなんて、エンターテイメント性に訴えるしかないなんて、詰まらないと思うのです。
はあ。
安部公房や長野まゆみが好きな人に、僕の作品が届かないかなぁ……。
『患者たちの恋人』紹介文↓