パーソナルトレーナー藤井自伝162

朝に食べるだけで便秘と血糖値を大きく改善する食べ物

食べ物は含まれる成分、つまり栄養素によって体への影響が変わる。
しかし、ただ単に1日の中で栄養素を摂取するだけでは効果が大きく変わってしまうことがあるのだ。

それは食べる時間、つまりタイミングである。
栄養素によって摂りたいタイミング、効果の出やすいタイミングとそうでないタイミングがあるのだ。
特に朝は影響が大きい栄養素が多い。
今回は朝に食べるだけで、大きく便秘や血糖値を効果的に改善する食べ物についてお伝えしていく。

下っ腹がなかなか引っ込まないという方や、ダイエットをするといつも便秘になる、高血糖が気になっているという方は最後まで見て頂くべきである。

まず結論からいうと、朝から菊芋を食べることである。
これが便秘や血糖値の改善に効果大なのだ。
実際に菊芋の摂取により、お腹周りの減少を報告している研究成果や腸内環境が改善されることによりウエストが細くなる、という研究報告もあるのだ。

ではなぜ朝に菊芋を食べると、便秘や血糖値に効果的なのかという点であるが、これは実際に朝食と夕食それぞれに菊芋を摂取する研究により明らかになっている。

研究結果として、朝食に摂ったグループの方が明らかに血糖値の抑制効果と便秘の改善効果が見られたというわけである。
さらに朝に菊芋を摂取をしたグループには血糖値の低い人に共通する腸内細菌も多く見られたとのことだ。

つまり朝に摂取することがより効果を高めるポイントなのである。

食物繊維をたくさん摂ってるのに便秘がなかなか治らない人や、1日に必要な栄養は摂っているはずなのに改善しない人などは、効果的なタイミングで摂取できていない可能性が高い。
研究でも示された通り、便秘や血糖値の改善に効果のある水溶性食物繊維は朝に摂らないと効果が薄いのである。

朝から水溶性食物繊維を摂ることで、昼や夜に摂取するよりも日中の血糖値も安定するというデータもある。
そして血糖値は食欲と大きな関係があるため、食欲も安定し、ダイエットにも効果的なのだ。

そのため、朝に菊芋を食べることは非常に効果的である。
豊富な水溶性食物繊維を摂り入れるということが、お腹周りの減少と便秘の改善と血糖値のコントロールによる食欲の安定に効果的なのだ。

それでは朝にどのくらいの量を摂取すれば良いのかであるが、実際の研究では菊芋パウダーを5g摂取していた。

この菊芋パウダーは市販されているため、これを活用するのも良いだろう。
菊芋には水溶性食物繊維のイヌリンが豊富だが、これはゴボウにも豊富に含まれているためゴボウもオススメだ。

イヌリンはサプリで摂ることも可能だが、研究では、イヌリンだけを抽出したサプリよりも菊芋やゴボウを摂取したほうが腸内細菌に対して効果的だったのだ。
イヌリンだけでなく、食材に含まれるポリフェノールや不溶性食物繊維も摂れ相乗効果によってより良い効果が出たと予想されている。

菊芋やゴボウは汁物やサラダにも活用しやすい食材なので、朝から摂り入れる習慣もつけやすいだろう。
また、朝に水溶性食物繊維を摂取することは体内時計のリズムを整えることにも繋がる。

朝に菊芋やゴボウを食べることを習慣にすることで、代謝が上がり消費しやすく、食欲も安定する体質を手に入れることにも繋がるのだ。
下腹が気になる、便秘がなかなか治らない、食欲が抑えられない、といった理由でダイエットがうまくいかない人はぜひトライしてみて欲しい。

続く

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