私が9歳息子を叱る時。よそ様が自分の子を叱る時。
褒める育児が最前線(?)な雰囲気を醸し出してはおりますが、やはり親は子どもを叱るもの。
ではどんな時に叱るのか。
『子どもが危ないことをやった時』
おそらくこれが上位でしょう。
建前上。
結局は『大人が余裕がなくていっぱいいっぱいになってる時』が本音だと思います。
わが9歳息子は慎重派なのか『危ないこと』をあまりやりません。
料理の時に包丁の使い方が危なかったとしても、それは注意して教えればいいだけで叱らずにいられます。
でももしお子さんがやんちゃだったら、あっち行ったりこっちよじ登ったりで親御さんは心休まらないと思うのです。
だから『叱る』ことになるのでしょう。
私も自分がいらいらしている時は叱らなくてもいいことを叱ってしまうことがよくあります。
(これは『叱る』ではなく『怒る』なのかな)
それ以外で私が『叱る』のは、息子が『他人を下に見るような発言をした時』です。
これは『叱る』というより些かみっちり『言い含め』ます。
基本的に息子はそんな嫌なことは言わないのですが、去年度(小2)は担任の影響でよく言っておりました。
「小学生なのにそんなことも知らないんだね」とか。
(小心者なので本人の前では言わず、帰宅して私に言っていた)
担任が代わったら言わなくなったので、担任の影響って大きいんだなとつくづく思いました。
ちなみに私は無宗教なのですが『生きものみんな魂を持っている』的考えなので、『他人』だけではなく人間以外の生物を下に見る発言も好きじゃないです。
(柱にぶつかった時に柱に「ごめんね!」と謝る人間・・・もはや柱は無生物)
さておき。
また先日のカラオケの件なのです。
楽しい話題じゃないですよ。
息子の幼稚園時代の家族二組と行ったカラオケ。
(この時のことを思い出して2日不眠。最近安眠できてたのに・・)
一緒に行った親御さんの『叱る』ポイントが全然違うものなのだなぁ、と思いました。
一組は「どうして歌えない歌ばかりいれるの!?」と何度も叱ってました。
その子は初めてのカラオケでした。
(家で歌えててもカラオケでいきなり上手には歌えないものだよ~この場が練習ってことでいいじゃん)
それよりうちの息子に暴言はいたことを叱って欲しい。
もう一組は弟くん(年長)をひたすら叱ってました。
確かにわんぱくっ子で歌の前半は兄の邪魔をしてはいましたが、後半はじっと我慢してたんです。
たまらなくいじらしかった。
それをほめてあげて欲しいと思いました。
お母さんは「この子は最近本当にわがまま!」と何回も言ってました。
実はこのご家族には2年ぶりくらいに会った(遠方に引っ越されたので)のですが、2年前に会った時もこの弟くんはすてきにわんぱくでした。
絶対『最近』『わがまま』になったわけはなく、親は体裁的に『いつもは良い子なんですよぉ』と言いたい。
我が家的には『叱らなくてもいいことで叱り、叱るべきことで叱ってない』。
きっとそれがその家族の正解なんですよね。
子どもたちはそのお母さんが大好きでたまらない。
子どもたちもその『叱り』を逃す方法を身に付けていく。
他のお母さんから見たら小3になっても人前で母のひざに乗り、ほっぺをすりすりしてる母子は異様に見えたに違いない。
(息子にとっては幼稚園時の友達よりも母の方が安心できる存在だったわけで)
でも『他人を下に見るような発言や行動』は息子の2年生時の担任だけではなく普通に許容している大人はいっぱいいて、私は(どうかなぁ・・)と思っております。
私は息子が放課後ディで「かるたを一番多くとれた!」と言った時も「たくさん取れてすごいね!よかったね!」とは言いますが「一番がすごい!!」とは言わないです。
(息子は多分言って欲しい)
『自分』が『背が高い』『歌が上手』『なわとび上手い』『かるたをたくさん取った』など大いにけっこう。
でも『他の子』が自分より『背が低い』『歌の採点が低い』『なわとび上手く跳べない』『かるたをあまり取れなかった』ことを挙げる傾向を私は嬉しくないです。
(本人と親は嬉しいのかな?)
楽しくないじゃん!そんな社会!!