「企業は消費者のためにある」 という原点に立ち返る
みなさん、こんにちは。フジガッキーです。
いつもお読みくださり、ありがとうございます。
今週は、様々な角度から「消費」に焦点をあて投稿してきました。
そして今週の最後は、やはりこの人、ジャパネットたかた創業者の
髙田 明さんです。タイトルとお写真は、いずれも「理念と経営」
11月号Web記事より引用させていただきました。
今に集中する
「ジャパネットたかた」
テレビショッピングの世界で知らない人はいないほど、現在では
その地位を確立されていますが、いまから10年ほど前には倒産まで
覚悟せざるを得ないほど売上が落ち込んだ時期があったといいます。
そんな困難な状況下において髙田さんが取った選択は、
「いまに集中する」
困難な状況のなかでは、どうしても不安になり未来ばかりが気になって、負のスパイラルに入っていきがちです。自分の力だけではどうにもならないことを嘆いても未来は開けません。今の状況を受け止め、今、自分は何ができるのか考え、今できることに集中する、その瞬間瞬間の積み重ねのなかで、必ず未来は開けていくものです。
とても共感いたしました。
「いま、ここ」に集中することで見えてくることの重要性に、
改めて気づかされました。
苦境を乗り越える
そして、髙田さんは「売上が回復できなければ社長を辞める」と
社内で宣言し、その決死の覚悟を現社長である息子さんと従業員が
共有され一丸となり、目標に向けて取り組まれた結果、みごとに復活
を果たされたのです。
でも苦境を乗り越えられた過程において、髙田さんご自身も気づいた
ことがあるといいます。それが、
価値は、伝えてこそ価値となる
髙田さんは、社長を退任されてから、福井県鯖江市の眼鏡フレーム、
今治市のタオル、岡山県倉敷市のデニムなど、全国各地の生産者の
もとを訪ね歩いたといいます。
そこではどの生産者の方も素晴らしい生産技術をもっていて製品を
創り出していましたが、その価値をどのように消費者に伝えたら良い
のかという課題を抱えていたのです。どんなに商品やサービスが良く
ても、消費者に伝わらなければ売れない、と。
私も長年、「ジャパネットたかた」でたくさんの商品を売ってきましたが、紹介しても売れなかったものは、結局、自分が伝えたと思っているだけで、伝わっていなかったのです。
また、つぎのようにも語っています。
決められた用途だけではなく、誰も気づいていないニーズを見つけ出し、それまでなかった提案をすることで、その商品の新しい価値が生まれます。そしてそれを伝えることができれば、必ず売れます。
原点に立ち返る
そうなのです。
やはり原点に立ち返り、自社の持つ価値が何なのかを精査する。
そこに社会や消費者にとって、より良い、使い勝手の良いアイデア
を加えて新しい価値を生み出す。
そして大事なのは、きちんとわかりやすく伝えていくこと。
いかがでしたでしょうか。もうあの熱を帯びた甲高い声が
聞こえなくなって久しいですが、またもう一度お聞きしたく
なりました。