みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチ
お金とビジョン実現の両立を後押しするパートナー
フジガッキーです!
きょうのテーマは、「伴走支援」です。
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伴走
昨日は新年度群馬県よろず支援拠点での活動方針など、研修会に参加しました。また本県担当の中小機構アドバイザーの方や他県商工会連合会の広域指導員として全国的にも大活躍されている方にもお越しいただき、お話しを聞く機会となりました。
特に、気づきを得たのがきょうのテーマである「伴走支援」でした。
自己変革力
DX化の進展、CN(カーボンニュートラル)への対応、止めどない人口減少からの人出不足対策、エネルギー関連コストや賃上げの実効性を高めるための価格転嫁など、企業や事業者を取り巻く環境は目まぐるしく変化、不確実性も増しています。そんな中では、従来と同じことをやっていてはジリ貧となるばかり。環境変化に柔軟に対応する「自己変革力」が求められます。
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川の流れの中で、橋の上から「止まれ!」と声を掛けられ、かけ声どおりそのままで何もしないと下流へ流されてしまう。そうではなくて、必死にもがき漕ぎ続けるからこそ、その場に居続けられる。つまり、こうした不確実性が増す環境下においては動き続けることこそが唯一の最適解。特に中小企業・小規模事業者は大企業と違い、動くことでのインパクトは早期にその効果を得られやすいのだと。
プロセス・コンサルテーション
その指導員の方は、故エドガー・シャイン博士の「プロセス・コンサルテーション」理論を引き合いにして、
「援助を求めている人は、自分が何を求めているか、実はわかっていない」
だからこそ、支援者側としてはその瞬間に、最も適切な援助関係を築けるモデルを選択する必要があるのだと。そのモデルというのが、
専門家モデル(専門家の立場から、クライアントに何をすべきかを告げる)
医師ー患者モデル(医師のように、クライアントを診断して治療する)
プロセス・コンサルテーションモデル(どのように援助するかのプロセス自体を見出す)
この3つのモデルの中でも、プロセス・コンサルテーションモデルとして、問題自体をコンサルタントとクライアント両者で見出し(課題設定)、解決方法はクライアント自らが解決するのが、行動変容が求められる時代に一番フィットしている等のお話しがありました。
使い分ける
わたしが腹落ちしたのは、上の3つのモデルを選択するという点。つまり、専門家モデルも医師ー患者モデルも、もちろん有効であるということ。
クライアントとの対話と傾聴(コーチングが基本)を通じて、クライアントの中に答えがあるとの考えはベースに起きながらも、ときに呼び水的に専門家モデルを使ったり、もう少し深掘りして医師のように診断・治療も施すことも相手を見ながらうまく使い分けていく必要があるのだということを、その指導員の方の具体的な伴走支援事例をお聞きしながら感じたのでした。
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いや~、まさにコンサル側にも行動変容が求められる、急務ですね!
「止まれ!」と額面どおりに受け取らない現場対応力がますます求められるのだと、考えさせられた一日でした。