オンディーヌの呪い
みなさん、おはようございます。フジガッキーです!
最近5年の時を経て、『LIFE SHIFT 2』が刊行されました。
すでにかなり話題になっています。
でも、この本を読む前に、
流行語「人生100年時代」のもとになった、『LIFE SHIFT』をもう一度読み直してみることにしました。
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まず序章「100年ライフ」にはこんな話しがでています。
「オンディーヌの呪い」
もとはギリシャ神話に出てくる水の妖精ですが、「オンディーヌの呪い症候群」として医療用語としても用いられているようです。
フランスにこんな寓話がある。妖精のオンディーヌは、いびきをかいて眠りこけている夫のパレモンが不貞をはたらいたことに気づいた。怒り狂ったオンディーヌは、夫に呪いをかけた。起きている間は生きていられるが、眠ればその瞬間に死ぬ、という呪いだ。パレモンはこれ以降、目が閉じることを恐れて、一瞬の休みもなしに動き続ける羽目になったという。
そしてこの本では、これまでの「教育」「仕事」「引退」の3ステージの人生の縛りから自由になり、もっと柔軟に、もっと自分らしい生き方を選ぶ方法として、
仕事を長期間中断したり、転身を重ねたりしながら、生涯を通じてさまざまなキャリアを経験するーそんなマルチステージの人生を実践すればいい。
そして、「オンディーヌの呪い」を避けるには、この方法しかない。なにより大事なのは、時間の組み立て方だと喝破します。
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他にも、第4章「見えない『資産』ーお金に換算できないもの」には、
あなたはおそらく、友人関係や知識や健康を「資産」と考えたことはないだろう。「資産」というのは、ほとんどの人が日常生活で使う言葉ではない。しかし、これらの要素を資産と位置づける発想は、100年ライフを生きるうえで欠かせないものだ。
健康を、コストではなく「資産」や「資本」と考える。
これって、まさに『健康経営』のベースとなる考え方じゃないか!
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さらに同じく第4章には、
たとえば、人々がどのように職を見つけるのかを考えてみてほしい。おそらく、職探しで重要なのは、無形の資産のなかでも知識だと思う人が多いだろう。しかし、マーク・グラノヴェターの説得力ある研究によれば、重要なのは人的ネットワークだ。なにを知っているかではなく、誰を知っているかが大切だというのだ。
有益な情報は、たいてい友人の友人など、それほど緊密な関係にない知人から寄せられる。社会学者は、このような関係をウィークタイズ(弱い絆)と呼んでいる。
親しい友人グループの面々が持っている情報には重複があり、知っていることが概ね同じなのに対して、それほど緊密な関係にない知人は、新しい情報をもっている。
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いかがでしたでしょうか。
他にも、「余暇の時間は、レクリエーション(=娯楽)ではなく、自分をリ・クリエーション(=再創造)するために使うのだ」など、改めて読み直してみるととても学びがありました。
『LIFE SHIFT 2』にも、「フランケンシュタイン症候群」など、またワクワクするような目次が目を引きますが、もう少し前作を読み込んでみたいと思います。
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