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離婚協議、弁護士に頼まなくて正解だったかも

昨年末に離婚協議が一応完了し、公正証書に記載する内容が固まりました。

もともと別居していたこともあり、離婚を急ぐ理由はないので、仕事との折り合いをつけながら、粛々と離婚手続きを進めています。

最初は弁護士に相談するつもりで動いたけれど、結局、弁護士に頼まずにここまで来て、なんだかんだで正解だったと思うので、忘れないうちにまとめておきます。

弁護士さんに依頼することを迷っている方の、参考情報のひとつになれば嬉しいです。


現状について

今は、公正証書の作成に向けて、合意内容のメモに相手の押印をもらえたところ。(案の定、「決定内容の最終確認」であるにも関わらず、再協議的な打診があった。想定の範囲内。でも疲れる。)

ここからは、公正役場に行って、公正証書を作って、公正証書ができたら離婚届を出して、子どもたちの扶養やら戸籍やらを移動する手続きになる…はずです。細かな部分はまだ調べてないので、少しずつ調べながら進めます。まずは公正役場に訪問の日程を調整するところから。仕事のスケジュールが詰まりすぎてて全然調整できなさそうなので、気長にやります。

相手は少しでも早く離婚したいみたいですが、自分のペースを乱さないように進めます。相手のペースには飲まれない。飲まれるものか。

弁護士は頼みませんでした

結果オーライですが、我が家は弁護士を頼まなくてもなんとかなりました。というより、弁護士に頼まなくて正解でした。

弁護士相談に行った話はこちら。

お願いできそうな弁護士さんを探すよりも、自分に負荷をかけて一気に進めた方が早いし楽だろうと思い、「まずは自分でやってみる」ことを選びました。一度無料相談に行ったおかげで、ある程度のリスクは想定できたと思うし、可能な限りのリスクを想定して進めれば、うまくいかなかったらその時に考え直しても大丈夫だろうと思ったので。

結果として、それで良かったと思います。

弁護士を頼まなくて正解だった”理由”

弁護士に頼まなくて正解だったと感じた、一番大きな理由は、「夫が面倒だから」です。

弁護士さんはもちろん面倒な方とのやりとりにも慣れているでしょうが、夫の言葉の使い方は独特で、ストレートに言葉通りに受け取ると意図が違う場合が結構あるんですよね。紆余曲折ありまくりでしたが、夫との付き合いは長いので、その辺りのコツがわかっている私が自分で離婚協議を進めたことが、結果論ですが「吉」だったと思います。

スルーすべき箇所も見当が付くし、返信のスピード感とか内容から予想できる非言語の部分もたくさんあるし、何よりも、どのように立ち回れば自分が不利にならないかを自分で想定できる。ここを弁護士さんに任せてしまうと、おそらく精神的な負担は減っただろうけど、夫とガチンコ勝負状態になって、協議ではなく調停になっていたのではなかろうか…と思います。

「とにかく早くケリをつけたい」という気持ちも強かったので、自分が話をすることで、離婚協議を始めて2ヶ月ほどで条件が全て決められたのも良かったです。まぁ、これも結果論なんですけど。

お金の持ち出しがなかったということも、これまた結果論ですが、非常に良かったと思います。離婚後は経済的に今より厳しくなることが目に見えているので、少しでも持ち出しを減らせたことで生活への不安が減りました。

弁護士を頼まずになんとかなる場合の考察

あくまでも「私の場合は、弁護士を頼まなくて正解だった」という話なので、自分の経験から、少しだけ「弁護士を頼まなくてもなんとかなりそうなパターン」を考察してみようと思います。

土台の部分から順に積み上げる感じでまとめてみます。

基本条件:相手にも話を進める意思がある

まずはここが必須だと思います。相手にも話を進める意思があること。「協議離婚が希望で、話し合いで条件について折り合いをつける」という共通の目的を持てていることが大前提になると思います。

定数:相手が話し合いに応じてくれる

相手のことは変えられないので、相手が話に応じてくれなければ、そもそも自分で話を進めることはできません。「応じてもらえるようにアプローチする」という要素もありますが、そもそも相手にその気があることが必要だと思います。
うちは、モラハラ気質があるものの外面はとても良いタイプなので、夫の両親を巻き込んで話を進めたこともあり、常識はずれのことはほとんど言ってきませんでした。モラハラと一言で言ってもいろんなタイプがいると思うので、相手の気質がめちゃくちゃ重要だと思います。

変数1:自分が元気(パワーがある)

自分のことは変えられます。なので、条件と定数が満たされれば、あとは自分次第だと思いました。
自分のことでいうと、「元気がある」ことが一番大きい要素だと思います。
私の場合、別居してから3年が経っているので、実質ひとり親生活に慣れきっていたし、夫に削られた自己肯定感も回復していたので、心身ともに健康な状態でした。
特にメンタルが不安定だったら、自分で離婚協議を進めるのはリスクが高かった(=自分のメンタルを壊して生活をスムーズに続けられなくなる可能性が高かった)と思います。

変数2:自分が交渉慣れしている

私はBtoBの仕事でフロントに立つことが多いので、(得意か不得意かはさておき)折衝に慣れていました。これが、良かった。
数年前までバックオフィス業務をしていましたが、バックオフィス時代の自分だったら、ひとりで離婚協議は乗り越えられなかったと感じます。たぶん、相手の言いなりになって終わっていたと思います。
折衝する時の気の持ち方とか、選択肢の想定とか、仕事で経験しなければわからなかった部分がたくさんあります。着地まで持っていくには凄まじい胆力が必要なので、そこに耐えられるかどうかが、非常に重要だと思います。

変数3:自分が”進め方の順序”を把握できている

先ほど書いた「交渉慣れ」の部分と重なりますが、離婚協議をどのように進めて、どこに着地させるのがベターなのかを、自分で明確に把握できているかがポイントになると思います。
私の場合、「夫が相手であれば…」という前提で、話を詰めていく順序や、ベスト選択肢&ベター選択肢を自分の中に明確に持てていたので、離婚協議を始めてから、精神的なダメージを受けつつも迷うことはほとんどありませんでした。

変数4:自分が頼れるところを知っている

「自分で話を進める=自分ですべて抱える」ではないです。私は、行政相談・弁護士相談・FP相談・メンター相談・家族への相談などなど、頼れるところをとことん頼りました。
この辺りは、「頼れるところを知っている」ことが、とても重要だと思います。私は、頼れるところを把握するために、ChatGPTも活用しました。
そういったツールの活用方法や、リサーチに対するリテラシーも含めて、知識は武器です。それを知っていることが、大事なんだと思います。

とはいえ、ケースバイケースだと思う

今回の考察は、あくまでも私個人の経験をもとにしたものです。
「弁護士に頼むor頼まない」は、本当にケースバイケースだと思うので、弁護士に頼まずに離婚を進めようと考えている方に、ほんの1mmでも参考になれば…という気持ちです。

「迷うことなく弁護士一択!」というパターンもたくさんあるでしょうし、どちらが良い悪いもないと思います。とにかく離婚協議は消耗が激しいので、自分に一番ダメージが少ない道を選んでいくしかないんだと思っています。

もう2度とやりたくないけれど…。

離婚協議は完了したものの手続きがまだこれからなので、もう少し頑張ります。きっと、あと少し。

焦らず、強く。
がんばれ、私。




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ふじこ
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