最低限のコミュ力の身に付け方
こんにちは。
藤朱里です。
今回は前回の「最低限のコミュ力」の後半記事となります。
まだ前回を読まれていない方は是非お読みになってから、こちらの記事を読んで頂けると理解が深まるかと思います。
前回記事「最低限のコミュ力」:
※今回の記事は書き進めていたら…気付いたら長くなってしまい…(^^;)
それだけ私が「みなさんに伝えたい!」と思っていると思って頂けるとありがたいです。有料記事にも匹敵する内容になっていますので、長いですが是非読んでみてくださいね。
前回は、
「最低限のコミュ力とはせめて人を嫌わず、初対面の人とも緊張しながらでも普通にご挨拶をし、自己紹介をし、少し世間話でもできるくらい」
ということと、それは
「九九レベル=毎日の生活に必ずしも必要ではない。出番はたまに。
でも、みんないつでも当たり前にできて、一生忘れないもの。」
「 ほぼ定型文のように抵抗なく自然と話せるくらい」
ということをお伝えしました。
まずはみなさんに、今の状態と最低限のコミュ力まで上がった状態をリアルに想像して腑に落として理解してほしいので、上記を何度も読んでよく想像してみてください。
どうでしょうか?
今の状態はきっと初対面の人と会った帰り道には「疲れたな」「コミュ障には辛かった」「自分にはやっぱり初対面の人との場は向いていないな」と感じてしまうことが多いのではないでしょうか。
でも、コミュ力が上がった時のあなたはきっと「今日も自分がんばったな!」「自分えらいわ!」「良い人たちに出会えて良かったな」「(少し変だな、合わないなって思った人がいても)ああいう人も世の中にはいるよね、勉強になったな~」「気が合った人とは次回も会ってみたいな」って思えるくらいになれるんです。
そんなふうに最低限のコミュ力になる方法を4ステップでご紹介していきます。①〜③は準備で、④が実践になります。
①自分の自己紹介を決める
ショートver.とロングver.を決めておきましょう。
ショートver.は10秒程でさくっと伝えられるものです。「どんなことされているんですか?」と聞かれた時にまず分かりやすく現状を伝える自己紹介です。
例えば、「保険会社で経理をやっています。最近はファイナンシャルプランナーの資格を取りたくて勉強もしています。」「ずっと広告代理店で営業をしていましたが、最近化粧品会社の企画職に転職しました。」など。
ロングver.は更に詳しく説明できそうな状況や相手に掘り下げて聞いてもらえた時に使います。
例えば、「北海道出身で大学から東京に出てきました。〇〇大学に行っていて、新卒からずっと〇〇企業に勤めています。休日は最近ハマっているアウトドアやキャンプに友達とよく行っていて、新しいキャンプ仲間と出会えるのも楽しみです。・・・」と言った感じです。(実際はこの3〜4倍くらいの長さのものを作っておくと良いです。)
ロングver.で気を付けたいのは、この長い文を一度には使わないということです。1人1人にしっかりとした自己紹介の場が設けられている入社時や入学時、入会時等の際は一度に全文を伝えても大丈夫です。
ですが、日常で出会う初対面の人に一度に全文を伝えると長くかしこまり過ぎているので相手が少し圧とやりにくさを感じてしまいます。ですので、頭の中にはロングver.の全文を入れておいて、キャッチボールをする度にその文の中からピックアップして答えていきましょう。
(例)
「どこ出身ですか?」→「北海道です。」
「育ちはどこですか?」→「育ちも北海道です。」
「東京へはどのタイミングで来たんですか?」→「大学の時です。大学は〇〇大学に行っていました。〇〇大学だったので、その時からずっと高田馬場住みなんです。」
「お仕事は何されているんですか?」→「〇〇企業で営業をやっています。〇〇さんはなにをされているんですか?」
「週末は何されているんですか?」→「アウトドアやキャンプに最近ハマっていて、友達とよく一緒に行っています。〇〇さんはキャンプとかやったことありますか?」
という感じです。
自分の中で自己紹介を決めておくといざという時に慌てずにさらっと答えることができます。自己紹介って自分のことですが、コミュ障だったり慣れていないと意外とすぐ出てこなかったり、スムーズに言えなかったりしますよね。なので、あらかじめ決めておくと安心です。
そしてこれは仕事でも学校でもプライベートでも基本的には共通して使ってみましょう。
②定型文を作ってみる
①の自己紹介も定型文の1つです。①で書いた会話のキャッチボール例のように、初対面の人や普段の会話の中でよく出てくる話題と質問は自分の中で事前に定型文を作っておきましょう。
定型文は、
・自分が聞かれたらどう答えるか
・どんな話題や質問があるか(自分が聞く場合)
・その話題や質問、答えに対しての質問(自分が聞く/答える、相手が聞く/答える全ての場合)
のシチュエーションを想定して考えてみましょう。
頭の中で考えて覚えておける方はそれでもOK。
頭の中だけだと忘れてしまう!実践の時に思い出せない。と言う方は、ノートにたくさん書き出すのが良いです。
③相手の話を深掘りするよう心がける
これは④の実践の場でも共通することですが、実践の場に移る前に必ず「相手の話を深掘りする」ということを普段から何度も何度も刷り込んで心がけて下さい。(既に知っている方、同僚さん、お友達で普段から深掘り練習をしてみるといいと思います。)
「深掘りするように」というのは聞いたことがある方も多いかもしれません。
相手の話を深掘りすると言うのは、
・新しい話題を話そうとするのではなく
・話題と関連性のない質問をするのではなく
・自分の話をするのではなく
↓
・相手の話に対してのリアクションを取る
・相手の話に対しての質問をする
・相手の話に対しての感想を伝え、疑問点を更に質問する
と言うことです。
相手の話に対してのリアクションは、相槌と感嘆詞です。
相手が話し中で自分が聞いている間は、「あなたのお話聞いていますよ」と「うんうん」「へ〜」等と相槌を打つことです。声を出したり表情を作るのが苦手な方は、頭を上下や斜めに動かしてリアクションを高めましょう。
斜めの使い方は「Aだったんですけどね、Bになったんですよ〜」のような話の時に、「Aだったんですけどね(ん?と斜めに)、Bなったんですよ〜(なるほど!と上下に)」という使い方ができます。
相手の話が一旦終わりそうになったら、感嘆詞の準備です。自分の純粋な気持ちと反応を言葉にしましょう(もちろん、失礼のない程度に)。
「えっ!?そんなのもあるんですか!?」「おお!そうなんですね!」「わー!すごい!」。テンションは高くなくて良いので、口に出してきちんと伝えましょう。反応をすると相手も気持ちが良いものです。
相手の話に対しての質問、相手の話に対しての感想を伝え・疑問点を更に質問する、というのは上記のリアクションをした後に行います。
よく、感想を伝えるだけで終わってしまう方がいらっしゃいますが、お相手にもコミュ力がそこまで備わっていない場合、話がそこで終わりやすく、新しい話題を何度も振らなければならないことになりお互いが気不味く疲れてしまうので、必ずキャッチボールが続くように感想だけではなく感想→質問をセットにしておきましょう。
しかし、コミュ力が低い頃って私もそうでしたが「相手の話に対して感想なんてないし、疑問点も思いつかない…」と、本当に「そうなんですね」って思うだけで何も思いつかないんです!笑
でも、大丈夫です。みなさんの中にもちゃんと感想や疑問はあります。まだ引き出せていなくて、自分で自分の心の中が見えていないだけです。
成長していけば、「見えていないと思ってけど、あの時の自分にも感想や疑問ってあったんだ!」と気付くことができます。
感想や疑問点の例&コツを例に上げてみます。
(例)
▼相手が野球好きで野球の話をしていたケース
以前の私:(野球なんて全然興味ないし、分かんない。。。え、なんも話続けられないよ。。。)「そ、そうなんですね〜。。。(会話終了)」
今の私:「私、申し訳ないんですけど野球のこと知ってみたいと思っているんですけど、中々興味が湧かなくて。。。〇〇さん、そんな好きで夢中になれてて羨ましいです!どうしてそんなに好きなんですか?私みたいな全然分からない人でも興味湧いたり好きになったりするきっかけってどうやったらできると思いますか?」
こんな感じです。
つい好きではないこと・興味がないことなのに無理して合わせようと話してしまう方も多いですが、それは自分にも相手にも嘘を付くことになり苦しくなって会話がスムーズに行かない原因にもなってしまうので、私は正直に自分の気持ちを話しても良いと思っています。
正直に話す際は、
・お相手に失礼がないよう
・否定にならないよう
・正直に話すだけで質問を忘れてキャッチボールを終了させないよう
・ネガティブな内容でも後半はポジティブ要素を含ませる流れにする
ということを気を付けておきましょう。
④短期間のうちに20人で練習する
準備してきた①〜③をひたすら練習しましょう!
この20人とは「仲良くしなきゃ」「いい関係を築かなきゃ」と思う必要はありません。失礼なく、なんとなくいい雰囲気でご挨拶ができればOK。喜怒哀楽、思いやりは持ちつつ、心のなかでは「作業、作業」と思って淡々とこなしていくくらいが丁度良いです。精神的負担も少なくなります。
目安は2ヶ月以内に20人が良いです。それ以上期間が空いてしまうと、慣れ・改善ができなくなってしまい身につかないので意味をなしません。
1ヶ月で12人と話した!でも3ヶ月空いてしまって…という方はブッブー(✗)です笑。リセットして2ヶ月以内に20人を目指して再チャレンジです。
とは言うものの、普段の生活の中で2ヶ月以内に20人の新しい方々と出会うことってなかなかないですよね。
ですので私のおすすめは1〜2回目はパーティーや取引先との会合とかで最初に一気に10人〜を消化して、あとは友人に紹介してもらったり、職場で顔見知りだけどまだ話したことがない方に「そういえばずっとお顔は見ていましたが、どこの部署で何されている方なんですか?自分は〜・・・」といった感じで話しかけてみたり、趣味を通して新しい会に行ってみたりで1人ずつ消化していく。というやり方です。
最初に大人数の場で一気に消化することは、恥ずかしがったり緊張している間もなく流れ作業でやっていくことになるので良い意味で気にしている暇がなくなって、自己紹介にもすぐに慣れることができます。
始めたばかりは緊張したり、どっと疲れてしまうかもしれませんが、そこはこらえて乗り越えてください。数をこなすごとに疲れにくくなっていきます。
練習しているうちに「自己紹介・定型文はこう返したほうがいいかも?」「あの人、あんな聞き方していたな」「こんな話題が意外と反応良かったな」「今度こういうことを聞いてみようかな」という気付きが必ず生まれてきます。(もし生まれない方は、もう少し改善意識を持ちましょう笑)そう思ったら「最初に決めたから…」と思わず、どんどん自己紹介と定型文をアップデートしていきましょう!あなたらしさとあなたにとってのやりやすさが身に付いていきますよ。
ゴールは・・・
「初対面の人がハードル高いんだよ~」とおっしゃる方も多いと思いますが、初対面の人に対してそう思わなくなる、そこが最低限のコミュ力に到達できたという明確なラインです。
以上、最低限のコミュ力になる方法を4ステップをご紹介しました。
もちろん、ここに書いてあることだけで最低限のコミュ力になれるかと言ったら、ここに書いているのは大まかな流れとポイントのようなものなので慣れていない方は難しいかもしれません。
同じ4ステップを進める上でも、みなさん1人1人性格、癖、話し方、考え方、状況などが異なります。
でも、もし今まで実践して来なかった方、続かなかった方がいらっしゃればこれを機にチャレンジしてほしいと思います。
あなたの人生が変わるきっかけのひとつにはなります。
もし、分からないこと・相談したいことなどあればLINEでもご相談可能ですので、よろしければお気軽に聞いてくださいね。
今日はこのあたりで。
またお愛しましょう、ごきげんよう。
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