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アニメとか宇宙開発とかミリタリーとか

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  • 雑記

  • 図解妄想宇宙軍_準備稿

    以前コミケで頒布した未完成の同人誌、それを完成させます。 その準備稿を順次公開していきます。

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最近の記事

宇宙世紀のモビルスーツ開発史と設計思想

一年戦争以前連邦軍の任務環境  地球連邦政府は宇宙移民のために作られた地球統一政府である。そして連邦政府は地球連邦軍という軍事組織を所有している。連邦政府は(おそらく)地球の全領域を領土としていることから地球上に敵対的国家は存在しないはずである。なのになぜ連邦「警察」だけでなく連邦「軍」も必要なのか。これは連邦という国家の国民統合が未成熟であり、事と次第によっては連邦から脱退しかねない地域(旧国家など)があることを意味している。いくら地球環境保護のためとはいえ、地域社会と

    • 暴力を伴う外交⑦「終戦と戦後処理」

      戦争が勘違いと愚かさで始まるなら、恐怖と怒りで拡大し、疲労と諦めで終わるだろう。そして審判も公式ルールもない戦争を終わらせるには双方が納得できる降伏条件が必要となる。 降伏条件の内容は、政治体制や経済や領土といった開戦原因の解決、あるいは賠償金の支払いの2つに大別できる。あまりに強気な内容だとなかなか降伏してもらえずに戦争が長引いてしまうし、逆に弱気な内容だと国内の不満が高まって次の選挙で落選したりする。そのため戦勝国と敗戦国の双方が納得できる妥当な降伏条件を探す必要がある

      • 暴力を伴う外交⑥「民間軍事会社」

        一般に傭兵といえば金銭報酬によって随時で調達される戦力のことを指すが、民間軍事会社(PMC)は単なる傭兵業にとどまらない業務を遂行することで各国政府や民間企業などの様々な需要に応じる新しい軍需産業である。 業務分野としては概ね3つに分かれており、まず技術進歩への素早い対応が求められる情報支援やサイバー戦や兵器開発などのハイテク業務、次に外注によるコスト削減を目的とした補給や整備や福利厚生や訓練や警備などの後方支援業務、そして軍隊そのものの民営化やコンサルティングを目的とした

        • 暴力を伴う外交⑤「戦力の調達」

          軍事力を発揮する軍隊という組織には、その組織形態や戦闘領域によっていくつかの種類がある。軍人の調達方法の違いによる兵役が制度なのか職業なのか、また部隊編成の期間やタイミングが随時なのか常備なのか、これらの組み合わせにより概ね4種類の組織形態がある。そして戦闘領域について歴史上は陸上から始まり海上、海中、空中、そして宇宙やサイバー空間へと拡大していった。 軍人という生身の人間が発揮する能力こそが軍事力の源泉であるが、人間は機械と違ってスイッチを切って長期保存することができない

        宇宙世紀のモビルスーツ開発史と設計思想

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          暴力を伴う外交④「軍事力の役割」

          何らかの社会秩序を維持するには、協力する者へ報酬を、害する者へ制裁を与える能力が求められる。これを担当する中央政府がある場合、社会参加者の代理人として警察や刑務所などが処罰を執行している。しかし国際社会には中央政府が不在なため、参加者たる各国は秩序の維持、特に国家間の約束を遵守させるには軍事力などによる自力救済が求められる。 安全保障における「パワー」とは国家が他国に対して行動を強制あるいは促す能力と言え、その中の軍事力をハードパワーと、それ以外の経済力や情報力や政治力など

          暴力を伴う外交④「軍事力の役割」

          暴力を伴う外交③「国際連合と戦争違法化」

          かつて戦争は合法だったが、今は違法である。人類史の始まりから戦争の違法化は試みられていたが、18世紀から「戦争は国家間紛争の最終的な解決手段として主権国家が持つ正統な権利である」とされ、宣戦布告から始まり、最後は占領や講和条約により賠償や様々な利益を得ることが常態化していた。しかし2度の世界大戦を経験した各国の要請から、190以上の国が調印した国連憲章により国権の発動たる戦争は完全違法化され、武力の行使も各国の自衛権行使と国連自身の武力行使を除いて違法化された。 国連の組織

          暴力を伴う外交③「国際連合と戦争違法化」

          暴力を伴う外交②「戦争に関する国際法」

          国家の上に国家なし。国家の罪を取り締まる存在もない。 しかしそれでも国家はお互いに条約という名のルールを取り決めてきた。 これは事態の善悪を事前に決めておけば、 有事の対応方法を即座に決定できるのが理由のひとつである。決定が早ければ行動も早くなり、徒党を組んでの早期封じ込めも容易になる。 また長期的な正当性の確保も理由である。これは自己暗示のようなもので、正義と信じる行動に躊躇は無くなるため規模や速度で有利になるし、国民の同意が得やすくなるため総動員に伴うリスクとコストを抑え

          暴力を伴う外交②「戦争に関する国際法」

          暴力を伴う外交①「戦争の原因」

          安全保障はおおむね「自分自身を何らかの脅威から防衛すること」と表現できる。「自分自身」に代入される主語は「国家」であることが多く、その国家の構成要素たる国民の生命や財産、国家の主権や領土が主な防衛対象となる。また想定する「脅威」に経済や環境問題、災害や人権侵害など非軍事的な存在を多分に含めて考える場合は総合安全保障と呼ばれる分野になるが、単に安全保障と呼ぶ場合は国外の軍事的脅威からの防衛が一般的である。 安全保障環境にはいわゆる「物理的事実」と、人間の思考や相互作用による「

          暴力を伴う外交①「戦争の原因」

          宇宙の世界へようこそ⑲「生命維持」

          宇宙船や宇宙施設というリソースの限られた完全な人工環境において、人間が生命を維持するには様々な工夫が必要である。閉鎖された空気環境では人間の呼気や機械から出る有害なガスを人工的に処理しなくてはならず、食料供給や安全な風呂トイレを供給するにしても、窒息の予防など無重力環境下での液体の安全な取り扱いに始まり、汚物や排水を可能な限りリサイクルして人間が摂食可能な物質に再加工する必要がある。 地球の大気は1気圧(1013hPa)の約78%の窒素と約21%の酸素であり、約23℃の湿度

          宇宙の世界へようこそ⑲「生命維持」

          宇宙の世界へようこそ⑱「スペースコロニー」

          特に移住などを目的として、宇宙空間に数万~数百万人単位で社会生活を実施するための居住空間をスペースコロニーと呼び、軌道上のスペースコロニーをオービタルコロニーやシリンダー、天体表面のスペースコロニーをサーフェイスコロニーやドームやチューブと呼び分けることがある。オービタルコロニーは途切れのない太陽光エネルギを利用できるが擬似重力の確保に工夫が必要で、サーフェイスコロニーは重力こそあるが特に月面コロニーの夜間電力確保などは問題になる。 大気圏と地磁気の保護がない宇宙空間に建設

          宇宙の世界へようこそ⑱「スペースコロニー」

          宇宙の世界へようこそ⑰「宇宙機と宇宙施設」

          有人無人問わず軌道上に存在する人工物のうち、軌道変更が容易なもの及び小型のものを宇宙機と呼び、それ以外を宇宙施設などと呼ぶ。宇宙施設は軌道港やスペースコロニーや各種産業拠点など、大きさ1km以上の軌道上構造物を指すことが多いが厳密な定義はない。また宇宙機は用途や形態によって人工衛星、宇宙船艇、宇宙艦などに分類できる。 特定の軌道に投入された後に、その軌道を恒久的に維持する宇宙機を人工衛星や人工惑星と呼び、通信や観測や測位などに使われる。商用衛星では、太陽光パネルなどの電源に

          宇宙の世界へようこそ⑰「宇宙機と宇宙施設」

          宇宙の世界へようこそ⑯「非ロケット推進」

          推進剤を消費しない推進システムは複数あり、それらは大規模な地表および軌道上構造物によって、天体や構造物そのものを反動質量として利用している。主に電力のみで軌道投入や離脱を実施可能なため、特に天体表面と軌道との間の加減速といった大推力が必要な場面の推進剤を大幅に節約できる。基本的に赤道上に設置されることが多い。 マスドライバは最も簡単な非ロケット推進であり、主に地上一次式超電導リニアモータを利用して軌道速度を増減させる装置である。主に月や小惑星など強い重力を持つが大気圏の無い

          宇宙の世界へようこそ⑯「非ロケット推進」

          宇宙の世界へようこそ⑮「推進剤とタンク」

          推進機や発電機が仕事には、そのエネルギー源や反動質量となる燃料や推進剤が必要になる。特に推進剤や化学ロケット用の燃料などは船体質量のかなりを占めるうえ、消耗されることから入手性や保存性なども含めた総合性能による選定が求められる。 核融合炉は少ない質量の燃料で大きなエネルギーを得ることができ、惑星間航行に必要な燃料は200kgほどで十分である。ただし慣性核融合炉の燃料はカプセル状なため磁場核融合炉や固体核融合炉との共用はできない。軍艦の場合、ガス燃料はガスボンベごと交換し、カ

          宇宙の世界へようこそ⑮「推進剤とタンク」

          宇宙の世界へようこそ⑭「機関構成と配置」

          機関には特性の異なる様々な方式があり、目的とするミッションに応じてどの推進機と発電機を搭載するのか、あるいは組み合わせるのかが決定される。例えば長期間特定の軌道を維持する場合は電気推進を、大質量ペイロードを抱えて惑星間航行する場合は核熱を、または被弾時の抗堪性を考慮して機関をシフト配置に、といった判断が行われる。 人工衛星やスペースコロニーなど、投入された軌道を半永久的に維持する宇宙機には燃費の良さから電気推進が主推進機として採用される。 発電機には太陽光パネルが採用される

          宇宙の世界へようこそ⑭「機関構成と配置」

          宇宙の世界へようこそ⑬「機関と発電機と排熱」

          宇宙機のミッションシステムはその機能発揮に電力を必要とする。民間船ですら通信・航法・船内環境維持・各種コンピュータ・電気推進などに電力を消費し、戦闘艦であればこれらの高出力化とともに、レーダ・電子戦・武器システムの動作・艦載艇用燃料合成・レーザ・レールガン、はたまた推進用核融合炉の起動などの大電力が必要になる。 宇宙においてソーラーパネルは保守や起動の容易さや軽量さなど便利な電源である。しかしおよそ小惑星帯以遠では太陽光が弱くなるうえ、戦闘システムに充分な電力を供給するには

          宇宙の世界へようこそ⑬「機関と発電機と排熱」

          宇宙の世界へようこそ⑫「プラズマロケット」

          ガスではなく、高速でプラズマを噴射するロケットエンジンのことをプラズマロケットと呼び、特に電気により推進剤をプラズマ化して加速させるタイプを電気推進と呼ぶ。プラズマロケットは高比推力だが小推力な傾向がある。そのため軌道変更には長時間の噴射が必要だが、少ない推進剤で大きなデルタVと短い移動時間を達成できる。 しかし大質量の宇宙機にはそれなりの推力も必要になり、特に電気推進などで高推力を試みた場合は発電システムに必要な質量の増大が激しいため比推力が低下し始める。これは太陽光が薄

          宇宙の世界へようこそ⑫「プラズマロケット」