【詩】たまる いかる

木目の色合いを
変化するまで眺めていた
夕方の七時

文句の一つ言えなくなって
昨日の折りたたみ傘は
水が滴ったまま

音速で変わってく
ムラのある気持ちに
仕切りをしてしまったから

事の始末に
目を向けないままで
苦しい

ボタンが外れない
襟元が外れない
誰かとってしまってよ

憐みは要らない
慈善も要らない
怒りだけが偽りない

偽らない


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