痩せ姫になれないという恐怖~かすみ嬢の居場所(29)
ふと思い出したこと。
初めて摂食の診断がつく痩せ方をしたとき、すごく気にかけてくれた子がいたの。「かすみ、大丈夫?」って「今、何キロなの?」って。その子は私より身長が低くて「痩せてる痩せてる」ってみんなから言われるような子で。
その当時のminを出したときにも同じ質問をされて、
「32だよ」って答えたの。
その子、すごく目を見開いて驚いていた。絶句してた。
身長低くて細いって言われるようなその子でさえ、想像だにしなかった数字なんだなってわかって、とても誇らしかった。
懐かしい思い出を思い返せて幸せです。また、精進していこう。周りは周り。私は私。
今はそのときより数字的には少なくて、いちおう、30キロも切ってる。
とはいえ、標準よりちびなのでお恥ずかしいことにBMIとしては大したことがないのです。
だから、これくらいの体重なんて大したことがないんだよって言いたい。生活も、私はきちんとできるのだと見せたくて。もろもろの運動と家事に加えて、先週も全部授業出席してるし、バイトもこなしているし、もっともっと痩せられるからねって。
なんなら、体ももっと動かしたい。
Coccoちゃんを見てると、さすがはクラシックバレエをやってた人だなって、姿勢も歩き方もおじぎも振る舞い方も、妖精みたいに綺麗だなって。今さらバレエは無理だとしても、たとえば茶道や武道なんかもやってみたかっなぁなんて。
だけど私、調子に乗りすぎてたみたいです。
また、倒れてしまって、搬送。ご迷惑をおかけして、情けないです。
「一時的な処置ですからね」とのお言葉をいただきながら、点滴とともにひと晩、病院にお世話になりました。大学も「通うのは無理しすぎじゃない? 休学入院も視野に入れて!」って、最後に言われた言葉がいまだにのしかかります。
大学、これまで病院に搬送されたときと半日登校の指示があったとき以外は、全授業出席してきたのになぁ。課題も全部完璧に仕上げて。体型を言い訳にさせてたまるものかって思ってきたから。
低血糖なのは知ってる。 きちんと生活を整えるためには点滴必要なのも、最低でも栄養剤飲まなきゃなのも、全部全部わかってるんだけど、どうしても焦る自分がいて。
痩せ姫に永遠になれないんじゃないか、って恐怖。
仕方ないから、せめて飴は持ち歩くようにしよ。自然由来の蜂蜜とか入ったかわいらしいもの。迷惑かける前にどうにかしなきゃ。舐められるかわからないけど。
だって、今できる軽い運動ではせいぜい数百kcalしか消費されないのに、それを上回るkcalを口に入れることができるわけないじゃない。点滴に含まれる水分と、栄養という名を借りた莫大なkcal。考えただけで怖いよ。
ようやく30切れたのにな、こうやって足踏みしてる間にまた超えちゃうのかな。
調子に乗って一気に落としすぎた自分が悪い。でも、はやる気持ちは抑えられそうにないや。
手続きの待ち時間のあいだに、思っては書き溜めていたことを吐き出してます。
ごめんなさい。思考が迷走してる。