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特別支援学校教員がなぜ海を渡るのか?理想のインクルーシブ教育を求めて:byYahoo!JAPAN SDGs

 大阪府豊中市に「原学級保障」というのが ある。
これは 日本では 大阪府独自の制度ではじまった「インクルーシブ教育」
世界でも先駆けた教育とのこと。

「原学級保障」とは?
 公立小・中学校の多くで、支援学級に在籍する児童・生徒も障害のない 児童・生徒と共に学ぶことが 保証されている。障害児には「入り込み」と言う「サポートする先生」がついている。

 大阪府教育委員会の就学相談、支援ハンドブック「共に学び共に育つ
教育を可能にしてきたのが「原学級保障」である。

なぜ、大阪府が発生になったのか?
 ★遠方にある支援学級に通っていた子の親が なぜ目の前にある普通の 公立学校に通えないのか?という疑問から生まれた。
 ★大阪府という土地がら沖縄や韓国の人やその他の人たちが 多く住んでいたので、差別意識に敏感であった。と共に本来多様性を持っていた。

インクルーシブ教育とは?
 1970年代 差別解消をめざす人権同和教育と障害者解放が 大阪で出会い、考え方が一致して強く結びつく。
世界に先駆けた教育

最初、豊中でも障害者と通常者学級は別であった。
2016年には 障害者に対する考え方が変わった。

1994年にスペイン・サラマンガで採択された「サラマンガ宣言」より 20年も前に 大阪では「インクルーシブ教育」があった。

 2022年 文部科学省が4月27日に出した「特別支援学級及び通級に よる指導の適切な指導について」で「授業数の半分以上を支援学級で学ぶ こと」の内容が出た。

特別支援学級の教員が 疑問を感じたこと
「日本の教育は 個人の能力を いかにして伸ばすか!」に重点が置かれ、
これが『自立だ』と、考えられている。
しかし、いづれ卒業して 地域社会の一員になる。その時のことを 考えているのか…?
文部省の通知の目的を「インクルーシブ教育の推進のため」としているが
「原支援保障」のように「入り込み=サポートする先生」が居てこそ、通常学級で学べるのだが、それが出来なくなる。
それに 通常学級の生徒との時間が少なくなり、生徒同士の心のふれあいも当然うすくなる。それで「インクルーシブ教育」の時のようないい関係がもてるのだろうか?

 それで思い出したことがある。もう何十年も前の事、枚方市でも 息子の中学校で実施されたことがあった。
「新しいクラスに一名障害者が入っていた。クラスの子が 全員しらけた中、一人の女子が とても親切にかかわった。最初サポートの先生もいらしたようだが、いつの間にか その女子が世話をする役になってしまって、先生も通常の生徒の方を向いてしまっていた」ことがあったのを 思い出した

それは 本当の「インクルーシブ教育」だったのだろうか?
今でも、疑問が残る。
枚方市は 来年度から文部省の提案を実施すると決めている。
残念なことだ!

イタリアでは 国を挙げて「インクルーシブ教育」に転じた先進国、誰もが地域の学校に通っている。

しかし、日本では逆方向に 向いている。
せっかく豊中市に根付いた「原学級保障」つまり「インクルーシブ教育」があったのに、なぜ、日本の政府は逆方向にむかうのか?
 性同一性障害についても、これだけ世界が認める方向にいっているのに、 日本政府の頭は古いまま、世界の流れをつかめていない頑固な政策をなんで 今更 指示するのか?

世界の流れが多様性になってきているのは やっと「みな同じ」ということに気づきはじめたからで、初めから「人は皆同じ」なのだ。

子供の時から、いえ 生まれた時から、分け隔てなく生活していれば 今更「多様性」なんて取り上げなくてもよいのではないのか…?
今、まさに そのことに気づき、日本を離れる人がいる。

ある人は 「原学級保障」を「道しるべ」にカナダに渡った。
またイタリアのような国をあげての「インクルーシブ教育」を日本に伝えるために…!

政府の方々よ
「海外視察」といいながら海外観光旅行をしないで、もっと 海外の流れを読み取っていただきたい。そのための「海外視察」なのだから…




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