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進撃の幼稚園児。

最近、JICAの要請内容の中では一言も触れられていないのだが、Nursery Class(いわゆる、就学前の幼稚園児クラス)に支援(遊び)に行くことが多い。

僕の配属先のNursery Classでは、毎日午前11時頃になると「Igikomaイジコマを飲む」という習慣が定着している。僕は最近、このIgikoma Timeに招待され、3歳児や4歳児たちと一緒にIgilkomaをすするというのが日課になっている。

Igikomaとは、ソルガム(モロコシ)を原料としたお粥のような飲み物(いわゆる「ポリッジ」)で、一言で表現するとドロッとした蕎麦湯である。

まぁこれについては、以前Instagramの方でもう少し詳しく紹介しているので、そちらの投稿を掲載しておく。


さて、そのように毎日Nursery Classに通い詰めていると、どうしても子どもたちに懐かれてしまうわけで、今では僕が教室に入ると子どもたちが腹を空かせたピラニアの如く、一瞬で群がってくる。

集団で襲いかかってくる恐怖よ

まぁそれ自体は全然良いし、可愛いんだけど、ちょっと困ったこともある。

子どもによっては、全力で服を引っ張ってきたり、抱っこをねだってきたり、腕にぶら下がってきたりするのだ。

1人や2人ならまだしも、一度に5人6人とぶら下がろうとしてくると、さすがに幼稚園児とはいえ、重い。

言葉も満足に通じないし、「やめろおぉぉ!!」と言ってなりふり構わずぶん殴るわけにもいかないし、こういう時は、もうなすすべなし。

ピラニアってゆーか、もはやゾンビだ。

やられるがままに身を任せ、見かねた先生が止めてくれるまで幼稚園児たちの餌食となる。


今ならゾンビ映画の中盤くらいに出てくる、生きることを諦めゾンビにむさぼり食われることを無我の境地で受け入れる男の役なんかを与えられれば、なかなか良い演技ができるかもしれない。

セリフは、引きの画でゾンビのうめき声にかき消されるくらいの小さな悲鳴を上げるのみだが、助演男優賞あるかもしれない。

ゾンビに食われる男の役、オファー待ってます。


さて、そんな子どもたちの「ゾンビ度」だが、最近これが確実に向上している。

今までは群がってくる、ぶら下がってくる、くらいで済んでいたのが、最近では確実に僕を仕留めようとしてくる節がある。

なぜなら、奴らは最近「噛み付く」という技を覚えたのだ。



先日、いつものようにゾンビに取り囲まれ、されるがままになっていた時、突如お尻に激烈な痛みが走った。


うぇいっ!!!!


と言って後ろを振り向くと、ゾンビの一人が僕のお尻に噛み付いていた。

しかも、結構本気のやつだった。

無邪気過ぎる目

おしりかじり虫〜♪

とか、歌ってる場合ではない。

お尻と お尻で お知り合いっ♪

とか、言ってる場合ではない。

マージで痛いやつだった。


また、ゾンビと同じ目線になるよう座っていた時は、不意に耳や首に噛みつかれそうになったこともある。

あちゃー

奴ら…確実に急所を狙ってきてやがる…!

どうやら僕は、彼らの狩猟本能を目覚めさせてしまったようだ。

僕が食い尽くされるのも、時間の問題かもしれない。

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